あなたに逢いたい

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報告の必要もないと思いますが(笑)

3月の中旬に、旭川ですっころび(笑)

勤務先近くの病院で診察を受けると、剥離骨折と診断されました。

一応、仕事中のケガで、骨が剥がれれば、みんなも心配してくれる……それが普通。

職場に戻ると、ワイワイガヤガヤと騒がしくなり、私は悲劇の主人公になった。ヨタヨタと不慣れな松葉杖を使い、右足に巻かれた包帯が痛々しく見える。

重傷だ。

そこへ登場したのが年配の上司。

地面から少し浮かせた足を見る。

足元から舐めるように視線を上げ眉間に皺を寄せた。まるで、同じ痛みを感じたような顔で言う。

「お前……」

なんだ

「骨粗鬆症か?」

はっ?

「カルシウムが足りないんだ。牛乳を飲んでるのか?」

こいつは人間じゃない。人間の皮をかぶった悪魔だ。私は手に持つ銀色の宝刀を握る。この松葉杖で、お前の足も折ってやる。

うおりゃっ!

………

とは思ったものの、上司は真顔で言った。

「あんなヤブ医者に行ったらダメだ。ちゃんとした病院に行った方がいい。後遺症が残ったら困るぞ」

ほう~、たまにはエエことを言う。

少し見直してやろう♪

右足を怪我したから運転も出来ず家まで送ってくれ、色々と送迎もしてくれる。おまけにカバンは持ってくれるし、早くも帰してもらえる。

私専用の手厚い介護で、これなら怪我も良いものだ。


そして3日後あたり

札幌の整形外科に行くと、骨折した足を右に左に向け、レントゲンを3枚撮り診察を受けた。本当のところ、たったの3枚かと思ったけれど、ここは札幌の病院。少ない枚数で診断するのは、腕の良い証拠に思えた。

診察室に戻ると、頭の白い中年医師が画像を見ながら言った。

「骨……折れてませんね」

ほっ?

おい!何を言い出す!

いまさら、折れてない言われても困るぞ!手厚い介護を受けているんだ。いたせりつくせりの介護中、会社に言ったら笑い者にされる。

「先生、前の病院では、剥離骨折してると言われましたが」
「でも、レントゲンに写ってませんね」

まさか、たったの3日で骨がくっ付いたんか。いくら北海道原人でも治癒力が高過ぎじゃないか。でも、健康優良児の原人なら驚異的な回復力があっても不思議じゃない。

だけど困る。骨折してないと困る。捻挫なら早く治るから良いんだけど困る。

目の前に座る医師と視線を合わせて言った。

「前の病院では、剥離した骨が見えました。はっきりレントゲンに写ってましたけど」

少し怒り口調になった自分が悲しい。

「じゃあ、CTを撮りましょうか。必ずわかりますから」
「はい。お願いします」

まるで飴を貰った子供のように納得した自分も恥ずかしい。





結果ですが……剥離骨折していました。

「じゃあ○○さん、2週間後に来て下さいね」
「はい!」

ほう~、たった2週間で治るのか。カチコチのギプスを嵌めれれば、あっという間に治るんだ。たかが剥離骨折、こんなものでしょう。

会社から休みを貰って治療に専念し(きっと会社の送迎が面倒だと思う)2週間後に通院しました。

そして

またもやレントゲンを撮り、医師は画像を見ながら言った。

「大丈夫ですよ、問題ありません」
「そうですか」
「特に異常なさそうですね」

おっ!やっぱり治ったんか。素晴らしい回復力だ。大らかな北の大地で暮らせば、骨折なんか直ぐ治る。みんな北海道で暮らせばいい!

医師は黒い椅子を回転させ、私を見ながら言った。

「○○さん」
「はい」
「このまま4週間、ギプスを嵌めましょう!」

はっ?

治ったんでしょ?

「全部で6週間。異常ないから大丈夫ですよ」

へっ?

異常ないって、そういうこと??……

順調って意味ですか。


☆☆☆


まあ……

不自由です

とにかく不自由ですが

ようやく北海道にも春が来て、暖かくなってきました。冬には有り余った雪も解け、青々とした雑草が芽吹いています。

太陽の陽射しも強さを増してきたなあ。

なので

ビニール袋に足を突っ込み、シャワーを浴びても暖かい。

今日は暖かい。

とても暖かい

そして

骨折した足を上げると、重いぞ!

「ぬおっ!!」

タプタプとお湯が入っていた。だから暖かいのか。足だけお湯に浸かっていた。


やっちまったぞ!!


どうすればいいんだ!!

ドライヤーで乾かそうか。

乾くのか?



こんな感じです(笑)