覚えてるかな?
電話越しに「なごり雪を歌って」って強要したことを
何度断っても あきらめてくれなくて
仕方なく 照れながら 歌ったんだ
「もっと感情を込めて」「もっと大きな声で」なんて
キミは好きなことばっかり 言ってくれたけど
笑っちゃって 途中で歌えなくなってしまったんだ
もしもう一度 キミにお願いされたら
今度は 絶対上手く歌える自信があるんだ
あれから随分 練習したよ
今じゃ僕の十八番になってるくらいさ
でも キミ以外の人の前じゃ 歌わないよ
だって この歌と口ずさむと
なぜだか 泣いてしまうんだ
かっこ悪いだろ?
だけど 僕は一人で歌うよ
いつか キミの耳に届くまでの おまじないだから






