10日目までの結果と雑感

22勝8敗 .733

①◯横浜 5-1 健大高崎

②×浦和実 0-5 智辯和歌山


東西の優勝候補同士が決勝で激突。

94年春の直接対決後に始まったといってもいい智辯和歌山の大躍進から31年目の春。


たぶんそれ以来の対決。覚えてる人います?w 当事者の多村さんは忘れてそうですがね。


勝敗?もうどうでもいいッスよ。

全勝なり9割が止まった時点でどうでもいい。

そもそも今大会はリハビリ。

リハビリの方が通常より勝率高いとかやってらんないでしょ。


あとはロマンに全振りよ。


①立ち上がりの攻防で明暗


スコアほどの差はなかったかもしれんけど、織田投手がようやく本調子に近づいてきたのが何よりの勝因。そう、わかっていても前に強い打球を飛ばせないんだよね。誰に近いかといえば奥川の3年時に近いかも。


打線も下重投手、石垣投手の二枚看板を攻略。中軸でしっかり返す、内容の濃い攻めを見せていた。


守備は双方ノーエラー。特に横浜はガチガチ。大会通して、三遊間の守備は超一流よな。まあ、内野全体固いけど。与四死球が横浜1に対して健大は5と、この差がそのまま点差になったような結果に。


もちろん横浜の選球眼がいいという話なんだけど、『四球ダメ、エラーダメ、いじめダメ絶対』の標語は高校野球全体のスローガンにすべきなんですよ。6段階ぐらい格下のチームが空前絶後のジャイキリするパターンはほぼほぼそれ。しょぼい球でも臆せずゾーン内に投げ込んで緩急と奥行きと間を使う。内野は送球ミスでやらずもがなの進塁はさせない、などなど。それで相手が勝手に取り乱してきたらこっちのもの。基本を徹底すること、万事徹底の精神は何にでも応用可能ですね。


②夢を見たあとて


わかっていた、こうなる事はわかってた。

でも夢を見たかったんだよね。

悔いはない。夢のカケラは見せてくれた。


スコアこそ0-5だけど、ボタンをかけ違えていたら、疲労のないもっと序盤で当たっていたら、3-2になっていたかも?ぐらいの差。少ないながらもチャンスは作っていたし、満身創痍の石戸くんも、打たれたヒットのうち痛打と呼べるような当たりは片手で数えるほど。フライボール投手がそれを理由にしたらあかんのかもしれんが、空中イレギュラー的な“風のイタズラ”な面は確かにあった。右わき腹の張りってのもあったしな。状態は良くて6割といったところだったよな。


まあ、それでも横浜の奥村頼くんにして「石戸くんは(打者として対戦して)石垣くんよりも速く感じる。フォームを参考にしている。」と言わしめるのは怪物左腕というより他ない。プロスカウトの皆さま、コーチの皆さま、腕の見せどころですよ。今なら『ワシが育てた』できますよ。世間の8割ぐらいはスピードガンの数字しか見てないボンクラなんですから。140まで伸ばしただけで神スカウト、神コーチ認定待ったなし。


名門大学行ってゴリゴリの体育会系に潰される可能性考えるとプロで5年で育てきる方がアリなんじゃないかなあ。


あれ、よくよくフォーム見るとテイクバックかなり大きくて遅れてきてるのよね。だからタイミング合わないのかなぁ?とか思ったり思わなかったりラジバンダリ。


智辯和歌山は、渡邉くん次第の投手力なところはあるから足の怪我は気になるところ。しかし、主力左打者はほんとにいやな打撃するね。汗汗。




大会11日目 決勝 勝敗予想

①◯横浜 vs 智辯和歌山


決勝。


①ファイナル!


スコアは5-4


割と楽な勝ち上がりをしてきた智辯和歌山投手陣にも多少の疲労はある。状態MAXの横浜打線なら、5点は取れるはず。加えて、渡邉くんの右足打球直撃の影響。そこはかなりあるとみる。5回までと考えてみても今までと同様、それ以上のピッチングを披露するのは至難の業。リリーフの宮口くんは石垣くん対策がそのまま使えるはず。制球はかなりアバウトなので、粘られれば投げる球がなくなる恐れも。


いずれにせよ、大まかにいえば似たようなオーソドックスな右が並ぶ投手陣。一度捕まれば流れを変えられずに大火傷する可能性は高い。9回までを無風で逃げきるプランは都合が良すぎるので、せめて先制点は奪いたいところ。


横浜は、ここにきて織田投手が本格的に覚醒してきた事が何よりも大きい。大会中ずっとフワフワしていた里中智が決勝で目が覚めたような快投をみせるパターンはあるが、まさにそれ。秋の日本一の状態にようやく戻ってきたといっていい。


勝ち上がりから考えたら、どうみても健大高崎と横浜の大会。ここで漁夫の利優勝なんてどっちらけにも程がある。せめて万全の東洋でも倒してきていればなんだけど…。


ま、智辯和歌山が優勝する時は大体漁夫の利優勝で誰も内容覚えてない時なんだけど。それが懸念材料。


ロマンでいくと決めたので、ここは横浜。

最後の集大成となる“選手権”へ向けて、物語を熟成させていくのだよ。この世代“は”割と面白いから楽しみにさせてもらいますわ。




  8強進出校と地区別勝率


①花巻東(岩手・東北)

健大高崎(群馬・関東)

横浜(神奈川・群馬)

④西日本短大付(福岡・九州)

⑤広島商(広島・中国)

智辯和歌山(和歌山・近畿)

⑦聖光学院(福島・東北)

浦和実(埼玉・関東)


※赤字は四強進出チーム


 ​10日目終了時点(全30試合)


北海道 1勝1敗   .500  【全滅】

東 北 4勝3敗 .571  【全滅】

関 東 11勝4敗 .733   あと1

東 京 2勝2敗   .500  【全滅】

北信越 1勝2敗 .333  【全滅】

東 海 0勝3敗 .000  【全滅】

近 畿 5勝5敗 .500   あと1

中 国 2勝2敗 .500  【全滅】

四 国 0勝2敗 .000  【全滅】

九 州 4勝4敗 .500  【全滅】

21  枠 0勝2敗 .000  【全滅】


関東の一人勝ちでフィニッシュ。