昨日と今日、母から怒涛のラインが来て、気持ちがとても不安定になっていました。

 

 

私は幼少期から西洋美術が大好きで、実家にいくつか画集を残してきました。

 

 

その画集をまた見たくなったのですが、絶版になったものもあり、手に入らないので母に送って欲しいと連絡をしました。

 

 

該当の画集を見つけてくれたのは良いのですが、その画集を母も見たらしく、私に感想をラインで送ってきました。

 

 

私はそういう事が本当に嫌でした。母は西洋美術になんか興味ありません。なのにわざわざ私の画集を見て感想を言ってくるのです。

 

 

母は昔からそういった事をする人なのですが、私の個人の領域に土足で入り込んでめちゃめちゃにされた気持ちになります。

 

 

私は特にサルバドール・ダリ、マリー・ローランサンが大好きなのですが、私のダリの画集を見た母は、「なんか独特だね」とだけラインを送ってきました。

 

 

私が初めてダリの絵を見たのは、確か小学生くらいだったと思います。その時に、こんなにも人間の心の奥の底まで偽らずに、美化せずに絵画で表現をする人がいるんだと感動した覚えがあります。

 

 

その時私は子供で、その自分の気持ちをうまく言語化して捉えることはできませんでしたが、私はダリの絵に夢中になりました。

 

 

大学生くらいの時に知ったのですが、ダリもまた、家族関係や自分の存在というものにとても苦しんだ人だったんですね。

 

 

だからこそ、興味なんて無いのにわざわざ画集を見て、「独特だね」とだけ薄っぺらい感想を送ってきた母に怒りが湧きました。

 

 

母はなぜか、いつも私の個人の領域に踏み込もうとします。

 

 

高校生の時から8年ほど続けていた習い事があったのですが、当時の私にとってはそこは本当に救いの場でした。唯一、全ての事を忘れられて、少しだけ本当の自分をさらけ出せる場所でした。

 

 

それなのにある日突然、興味なんて無いのに母もその習い事を始め、私と同じ教室に通い始めました。なので私はその習い事を止めました。

 

 

画集の感想をわざわざラインで送ってきたのも、その当時と同じ気持ちになりとても苦しくなりました。

 

 

そしてそれでも、母に何も言えない自分がいます。

こんなに私は怒っているのに。嫌なのに。苦しいのに。

 

 

でも言えないんです。もしはっきりと言ったら、その言葉が、母を傷つけてしまうのではと思うと怖くて言えないんです。

 

 

ラインの返信をしないと、母は更に構わずどんどんラインを送ってきます。未読分が増える分だけ、私の苦しさも増えていきます。

 

 

溺愛する兄が実家にいた時は、母の全ての関心は兄でした。私は小学校の途中から、母に通知表の確認すらされなくなりました。

 

 

しかし兄が結婚して実家を出てから、母は私に世話を焼くようになりました。恐らく母は、誰かの面倒を見る事で、自分の存在意義を確認しているのだと思います。

 

 

母からのラインは恐怖でしかありません。いつも「何て返事をしたら良いんだろう」と不安な気持ちになります。

 

 

一年中ほぼ毎日、母は私にラインを送ってきます。返信をしなくても、お構いなしにどんどん送ってきます。

 

 

お願いだから、もう放っておいてほしいです。今までずっと一人だったから、急に寄って来られても私は二人で過ごす関係が分かりません。

 

 

今はもう、何も考えたくないです。