エアロビクスのインストラクターへと転職した私。
インストラクターは
元気・明るい・運動神経が良い、そんなイメージがあった。
お客さんからも
「悩みがなさそうだね~」そう言われた。
まさか自分の性格で悩んでいるなんて、言えなかった。
不器用で、オーラのない私。
仕事を始めた当初、レッスンの集客はものすごく少なかった。
お客さんの表情がこわくて、顔を見ることができなかった。
エアロビクスレッスンの前や後に
お客さんに自ら話しかけにいくには勇気がいった。
とてもいける心境ではなかった。
そんな自分をカバーするために
セミナーへの参加に明け暮れた。
オーラのなさを、理論武装でカバーするようになった私。
知識がついたぶん、少し自信もついてきた。
しだいにお客さんとも話せるようになり
集客もできるようになってきた。
それでもやっぱり、初対面の方に声をかけるには勇気がいった。
『エアロビクスのインストラクター』
なんて華やかで、あこがれだった世界。
人前に立てば、みんなが見てくれる。
レッスンにきたお客さんが、私に声をかけてくれる。
”認めてほしい気持ち”が満たされる時間だった。
「私は、昔の私と違うんだ」
「私ってすごいかも」
変に自信を持ってしまったため
まわりのスタッフやお世話になっているスポーツクラブに対して
不平・不満を漏らすまでになっていた。
そこには、人間的にちっとも成長していない私がいた。