…旦那の会社の社員さんが一人退職してしまった。
その社員さんはパートさんたちをまとめる管理の仕事をしていたが直ぐには新しい人材がいないので旦那が自分の部署の仕事をしながらパートさんたちの仕事の管理もやることになってしまった。旦那はメンタルが弱いと自分で言う。大変な事があるとしかたがないと分かっていても耐えるよりは辞めたくなっちゃうし
続かないとつぶやいた。日本人社会が苦手だと言う旦那には百戦錬磨の日本人のおばちゃんをまとめる仕事は大変だろうし、部署が違う旦那はおばちゃん達のしている仕事は未経験なのにいきなり管理しろと言われたらそれは荷が重いだろうとは思う。でも旦那は今までも転職を繰り返してきた。正直年も年だし今回はもう仕事を辞めてよいよとはあまり言いたくない。
旦那は日本の企業と日本人の男性社会に適応できない。鬱になると言いおよそ5年前に日本の大企業をやめて、今の韓国企業に転職した。
この5年は同じ部署の方々や取り引き先の方々は韓国人が大多数で、日本に住んでるのに旦那の日本語はどんどん劣化していったが、割りと楽しそうに働いていた。給与は大企業に比べたら下がったし、安定もないが旦那が幸せに働けるなら、日本に住んでもらっている私としてはそこは妥協した。そのかわり、わたしが安定した職場で安定した給与をもらえば良いと、時には血を吐くような思いで働いてきた。反対に韓国に私がいてもそこまで稼げない自覚もあるからだ。
やっと息子が中学生になって少しは手が離れるかも知れない、人事異動があって前の部署よりは多少忙しさがマシな部署だなと思った頃からわたしの体調がガタガタとくずれ始めた。胃の腫瘍や肩の疾患など。いまは胃の内視鏡手術の手術で入院していて術後3日目。 入院直前に肩の痛みが再発してしまい左肩がいたくて動かず、手術の体位が取れないのではないかと心配したが、体位枕を借りてなんとか手術をしてもらうことが出来た。
入院前わたしは夫に一方的に激しい怒りをぶつけてしまった、肩があまりに痛いなか自分が入院するまでの家庭の段取り、実家に頼むこと、息子の事など忙しかったし、最後の最後まで夜勤だったし凄く疲れてしまったのだ。でも夫は大きな音で日帝時代の歴史番組を見ていた。わたしが肩の痛みに耐えながら、早期癌とはいえ入院の段取りをしているのに夫だけ別世界で韓国のユーチューブをソファで見ている。しかも日帝時代の歴史!!
何かが悪くわたしの中でプチンと切れた。
あのひとはわたしを鉄の女だと思っているのか
あまりにもわたしに頼りすぎていると言う思いが逆にわたしが韓国に住んでいたらと言ういつもの思いを飛び越えてしまったらもう止まらなかった。
考えてみたら今回胃がんを診断されても旦那は病院に付き添い一緒に主治医の話を聞きたいとは言わなかった。
又息子の学校の事でわたしが悩んでいても学校に話を聞きに行こうともしなかった。
住宅を買うときだってお金の事を知りたいとも言わなかった。
一緒に暮らしているがわたしが何か家族に降りかかることは全て一人で対応してきた。
夫婦共働きだが学校行事やこどもの体調不良で休みを取るのはいつも私だった。
自分の中の理不尽が暴れだしたらイライラした。
わたしは入院前に旦那にいった。
あなたが転職を繰り返すからわたしはどんなにつらくても育児や家事をしながら安定した職場にしがみついて働いてきた。でも今回胃がんになり肩も壊してしまった。それでもわたしは退院したら仕事に復帰するつもりでいる、あなたは今までわたしに頼りすぎてきた自覚はあるか、息子の学校の事を知りたい、やりたいと自分から関心を向けたか、わたしが癌になったのに何故一緒に病院に行き状況を確認したいと考えないのか、わたしには理解出来ない。あなたは自分が尿路結石症になった時は私の職場にまで連絡してきてわたしは病院にかけつけた、そんなわたしになんて仕打ちなんだ。今回ばかりは転職は困る、あなたはもう中年、転職を繰り返す年ではないし転職して今より条件が良くなるとは思えない。何より父親として一つの場所にとどまれず妻に頼ってばかりの姿を思春期の息子に見せないで欲しい。親としてどうなんだ。
旦那は自分は本当にメンタルが弱いんだと言った。
その言葉にイライラしたが事実でもある
今までわたし達は喧嘩はしても必ず夜は同じ部屋で寝てきた。でもその日わたしはリビングのソファで寝た。自分の人生が悲惨に見えた。その中の何%かは旦那のせいだと思った。
翌日旦那はかなり落ち込んだ顔であやまってきた。
そして普段はついてこない教会の主日礼拝にも
ついてきた。何年ぶりか、牧師さんが驚いていた。
入院し肩の痛みがなんとなく弱まり胃の手術も終わり状況が落ち着いた今、少し反省している。旦那が職場で辛いのにそこまで言う必要も無かったのかも知れない。実際私の病状説明を一緒に聴いてもらっても旦那の日本語力では全ては理解出来なかっただろうし、
旦那が息子の学校に行ってくれると言われても日本の文化がわかってないのだから息子が気まずいだろうとわたしは任せられなかった。旦那が転職したいと言うなら転職すればよい。どうせ息子は今までずっとありのままの父親をみて育ち今更の話だ。
最悪転職先が見つからなくてもアルバイトして生活費さえ入れてくれたらわたしは困らない。なのにどうしてあんなに怒れたかと言ったら体調不良が原因だったと思う。結局私の不幸は私の不幸。一緒に住んでいても夫婦でもそれは旦那のせいではない。旦那本人が言うように旦那はあまりメンタルが強い方ではない。追いつめてもよいことはないかも知れない。怒った所でそれは治らない。
でもそれでもたまにはこの様な小競り合いは必要かも知れない。たまには言わないとたよりきられてしまう。いくらなんでもわたしは鉄の女ではないし
肩も壊すし癌にもなるのだから。
