なんて大きな白菜…





私は今、韓国に来ている。





大学の友達の華の希望で。






華が一緒なら、大丈夫そうだったし。







隣の国だから。







そう思っていたのに華とははぐれるし、道に迷うし、そんなこんなで、カフェに入った。







「one,prease.」








私は韓国語がしゃべれない。






でも、英語でもじゅーぶん通じた。






これからどうやって華と待ち合わせしよう…







そう悩んでいると、






「こんにちわ。」





日本語が聞こえた。








声のする方向を向くと、中学生?高校生?くらいの男の子が立っていた。






『どうしたの?』







その子は、ぎこちなく、







「お金、貸してください。」









と言った。








予想外すぎる答えだ。






財布でも落としたのかな?って思った。









『なんかあったの?』







と聞くと、相手はスマホを出して、







[鞄を忌引きされました。]








と翻訳して見せた。









とんだ災難にあったのね、とつぶやきながら10万ウォンを出して渡した。









彼は受け取りながら、言った。







「メール、教えてください。」









お礼はいらないよっと言ったが、彼は聞かなくて、






そのかわり、seventeen を検索して私に見せた。







わーお、わーお









しかいうことができたかった。






「ジフンです。」







『結いです。』








メールを交換して、その日は分かれた。




華と無事再会した後も









何かが引っ掛かっていた。







有名人にあったとかむやみに言ってはいけないと思って言わなかった。









言えたら相談できるのにな。








恐る恐るメールを送ってみた。








[大丈夫だった?]









すぐ返ってきた。








[だいじょうぶです。ほんとうにありがろうございます。『よかったー。』こんどお礼したいです。『えっ?』]






どうしよ あぁどうしよ






あと2週間で日本に帰るのに、









そのことを伝えると、[あさって会いましょう]律儀な人なんだな。








実はアイドルが苦手だが、そんなに悪い人じゃなさそうだと思った。






アイドルだと思わずにただの男の人って思えばいっか。




うん、違和感しかない。