【転載記事です】

《換気できてる?CO2測って可視化 3密回避へ奇策あり》

 

朝日新聞アピタル 20201013

 

https://www.asahi.com/articles/ASNBF2GD6N9ZPLBJ001.html

空気中の二酸化炭素(CO2)濃度を調べ、ライブイベントや公共スペースで表示する試みが広がっている。空気中を漂う新型コロナウイルス対策で、「3密(密集、密接、密閉)」を避けるため、換気ができているかどうかを目に見えるようにするためだ。

 

 東京都千代田区のホールで9月下旬に開かれたアイドル「やぎぬま」らのライブイベントでは、CO2濃度をステージの端の画面に大きく表示する実証実験があった。屋内で歌ったり、観客も踊ったりするライブは、密になりやすいとされる。

 

 ステージに立つアイドルが画面を見て、「CO2が緑色ですねー、平和なライブですねー」と観客に話しかけると、笑いが起こった。CO2濃度が1ppmppmは濃度の単位)以下だと画面は緑色で、換気が良い状態を示している。

 

 アイドルが測定器に息を吹きかけると、画面はCO2濃度の上昇を示す赤色に。「でも見て下さい、ほら一瞬ですぐ緑色に戻ります。換気が良いから、安心してライブ聞いてください」。3ppmを超えたら公演を中断して強制的に換気するルールを設けていたが、半日間のイベントを通じて超えることはなかった。

 

 なぜ、CO2を調べるのか。

 

 吐く息に多く含まれるCO2は空気中に広がっていくため、濃度の変化は、3密のうち、密集や密閉の状況を知る目安となる。日本産業衛生学会はビル衛生管理法などにもとづき、新型コロナ対策として、濃度が1ppm以下であれば換気状態は良く、3500ppm超では極めて悪いとして、その部屋の使用を控えるよう呼びかけている。気象庁によると、外気に含まれるCO2の世界の平均濃度は400ppmあまりだ。

 

 学会はウェブサイトで、部屋の広さや人数、換気装置といった条件を入力すれば、CO2濃度を推定するシミュレーター(http://jsoh-ohe.umin.jp/covid_simulator/covid_simulator.html別ウインドウで開きます)を公開している。

 

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ウチの会社も二酸化炭素濃度測定器を購入(5000円ほどです)して測って見ました。

朝の始業時は423 PPM。↑の画像です。ほぼ外気と一緒です。

職員が現場から戻った昼食時が高い時で550PPMほどで、良好な換気状況でした。

もちろんドア開放で換気を行い、送風機の使用や事務机にはアクリル板の設置、

事務所に入る前にアルコール除菌、マスクの常時着用等の対策は、2月末から徹底していました。

 

更に通勤時の電車の換気状況も調査しました。(その時点1/7~8の結果です)

ゆりかもめは乗車時に400PPM。(ガラガラです)

降車手前の混雑した最高時新橋手前で770PPMと良好でした。

 

京浜東北線は各駅停車のため、駅ごとに測定しました。

かなり混雑した状況で最高は1220PPMでした。

駅に着く直前が高く、駅での昇降時は700台に下がります。

1000PPM以上であっても、数分続くことはなく、比較的安全との結果でした。

 

窓開けと駅での開扉が効果あるようです。

もちろんすべてマスクを着用しているため、リスクは殆ど無いと思われます。

(埼京線とかの混雑は測定していなのであくまでそこそこの混雑の場合、です)

 

 ということは外気の渋谷のスクランブル交差点がいくら密でも電車以上に安全です。

 

一方職員の自宅も測定しました。

室内は家族4人で1400PPMでした。

換気扇で換気を行うとすぐに700PPM台に下がります。

しかし家では普通マスクはしていないため、来客等がある時は危険。

換気扇を止めるとすぐに上昇します。

 

アメブロ等で、街に出るのは危険だからと、ママ友の家で遊ばせた。

等の記事を良く見ますが、

渋谷のスクランブル交差点の密集よりも、満員電車よりも...

 

あなたのお家が一番危険ですから~~~((((-_-)))

 

 

特にお客を呼んだらアウトです。

 

 

飲食店もリスクは千差万別なのだから、十把一絡げに営業自粛はおかしいですね...

直ちに全てのお店のCO2濃度を測定してリスクアナリシスを行い...

リスク開示を行うべきだと思います。

 

 

 

 

【1/18日追記】

 

まず1点この記事で注意喚起したいことがあります。

 

家での二酸化炭素濃度測定で注意すべきこと。

暖房器具(ガスファンヒーター、石油ファンヒーター等)によっては、

二酸化炭素濃度が急激に上昇します。

ウチのガスファンヒーター使用時には、リビングと和室合計約35m2の空間で、

換気警報がなるまで放置して測定したら3000PPMまで上がりました。

ファンヒーターを消して換気後に測定したら500PPM(二人在室の時)でした。

前記の職員宅はエアコンのため4人で1400PPMは他の影響を受けていない数値ですが、

二酸化炭素濃度に影響が出る暖房器具を使用しての測定は、

正しいリスクの判断は出来ません。ご注意下さい。

 

 

ちなみに休み明けの今日の電車の測定では、最高1650PPMでした。

ターミナル駅に着く直前がやはりピークでした。

 

飲食店でも測定をしました。(バッグの中でさり気なくです)

カフェスタイルのセルフのお店で、感染対策が十分なされているお店が450PPMくらい。

満席でも空間を十分取っていて、空調も3基動いていました。

飲食時のみマスクを外し、飲食後はマスクを着けて会話する分には、

何の危険も感じませんでした。

 

車で出掛け、神社にお参りして感染対策が十分なお店で食事をして、お土産を買って帰る...

そこに「家にいるのに比べてリスクが大きい」と自制を促す意味が分かりません...

 

リスクは1軒1軒異なります...

家も同じ...

マスクを外した状態で人と接する場合は...

そのリスクを考慮する基準をもっと丁寧に開示するべきでしょう...

大丈夫なお店と、リスクが高いお店...

そしてリスクを回避する術を教えてあげれば...

感染も防げて経済も回る道が見えて来るでしょう...