ヘンリー・ジー著「人類帝国衰亡史」を読みました。
ホモ・サピエンスの起源から現代に至るまでの歴史と絶滅を防ぐにはどうすれば良いかを学べる本です。
本書は人類の祖先である初期ホミニンの登場から話が始まります。
1千万年前頃には多くの類人猿がいたことや、二足歩行という特徴が有利に働いた結果、進化して多様化していったのが知れました。
ホモ・サピエンスが登場してからは歴史のほぼすべてが絶滅と隣り合わせであったのは初めて知りました。
生態系の頂点に立った要因として生物学的な変化や行動の進化、人口の増加などが挙げられており興味深かったです。
また、農耕の発明があり、人口を増やした一方で健康の悪化や感染症の増加など現代に至るまでの道のりは過酷だったのだなと思いました。
現在では気候変動、食料不足、数十年後から始まる人口減少など多くのリスクを抱えており、対策を打たなければ1万年ほどで人類は滅亡するだろうとのことでした。
著者は人類滅亡を避けるチャンスは今しかないとして様々なアイデアがあると知れました。
植物を改良して光合成効率を高めることや、都市をまるごと宇宙空間に移すアイデア、小惑星をくり抜いて内部に居住空間をつくるアイデアなど考えもしないようなアイデアが知れて面白かったです。
本書を読むうえで、人類の歴史と今現在起こっている深刻な問題が知れて勉強になりました。将来が心配になりましたが絶滅を免れる可能性はあり、自分はどのように生きるべきか考えさせられる内容でした。
人類の歴史や未来について知りたい方にぜひおすすめしたい本でした✋

