2月17日、野良猫みゃーちゃんは、無事動物病院を退院してきました。

現在、野良猫を卒業し、家猫トレーニングに励んでいます。
17日の夜は翌朝まで夜鳴きどおしでした。ネットで検索するとそれがひと月!いや、三か月続く!といった例もあり、ほとんど眠れませんでしたが、覚悟を決めました。
が、
翌日は激減。しかし、夜になると、もそもそ動きだして、定期的に夜鳴きを連発します。夜鳴きを連発するかと思うと、ガサガサ、また連発して今度は休憩、また連発というようなサイクル。
それでも、午前2時ころから5時半ころまでは、ぐっすりと眠らせてもらい。
半家猫の半年余りの間には気づきませんでしたが、猫が夜行性であることを、家猫生活を始めて8日目、体感しています。
 

さて、病院でのオーダーは、避妊手術、血液検査CBC(総血球検査)、ウィルス検査(白、血病、エイズ)、爪切り、プロフェンダー(外用駆虫薬)、レボルーション(ノミ・フィラリア)、3種混合ワクチン、コンベニア(持続抗生剤)、マイクロチップ、皮膚スタンプ検査、採尿と尿検査、皮下点滴。これに入院5日間とエリザベスカラー、PHコントロールのカリカリ、アモキクリア錠を処方で、計56,980円でした。これをサッと払った奥方様に敬意を表しました。
 

入院中は、驚きの連続でした。3日の金曜日に捕獲器に飯をセットするも入らず絶食。翌4日も翌々5日の日曜日も同様にて絶食。6日にさすがにこれではみゃーちゃんの体力がもたないと、方針を変更。捕獲器の落下ドアをとって、捕獲器の入口に飯を置き、食べることに成功。その後、一食ずつ10㎝奥に後退させ、10日の金曜日の夕方には捕獲器の最奥に到達しました。
11日の土曜日、ふつうは朝食事を食べるので、捕獲器をセットするも入らず、外に用を足しに出陣。かえって来てから毛繕い。そしていきなり、捕獲器に侵入しガチャン!!みゃーちゃんの捕獲成功です。
その足で車に乗せ、10分の距離の動物病院に移送するのですが、途中でみゃーちゃんが大暴れし、ゲージから出てしまったらまずい!と気が気ではありませんでした。特に家のドアから車までと、病院の駐車場から病院までの間は緊張。ソロリソロリと歩きます。けれど心配は杞憂に終わりました。捕獲器に入って少し喉をアルルル~と鳴らしましたが、みゃーちゃん大丈夫だと声を掛けるとあとは静かで鳴き声一つあげませんでした。
 
10:00病院到着。

待合室は一杯にて待機。カルテに記入。ドクターと話をしたのが10:51。
無事にみゃーちゃんを送り届けて、帰宅したのが11:51。
オペは2時から4時の休診時間の間。
で、連絡が来たのが5:13。
ここでも驚かされます。
無事にオペが終わった旨を期待し、℡にでると、ドクターは沈鬱な声。なにかと思ったら、緊急のオペが入って、みゃーちゃんのオペをする時間がとれなかったので、翌日にさせて欲しいとのこと。こちらは一瞬みゃーちゃんの身に何かあったのでは、と肝をつぶしました。そこから翌日の14時までが長かったこと。
で、翌日の14時過ぎ。今度は慌ただしい声でドクターから℡が入ります。
「サーモで確認しているのですが、子宮が見当たりません。開腹した跡らしきものも見えます。もちろん、空けてみないとわかりません。続けてよろしいですか」
びっくりの展開です。瞬時に出した判断は、続行でした。もし万が一、子宮があったら、懐妊→オペという苦行をもう一度強いることになります。もし子宮がなかったら、可愛そうですが予後をしっかり責任をもって守る。そしてともに幸せになる。それしかありませんでした。
で、GOサインを出して一時。
かかってきた℡の奥から、ドクターの驚くべき結論は、
「子宮はなかった」
こちらも驚きでした。
昨年の三月以降、外猫として食事は毎日我が家の中に入ってきて食べました。また、寒くなって以降はずっと我が家で寝泊まりをして、トイレと運動だけ、設置した猫用出入り口から外に出ていきました。ただ、三日間、帰ってこなかったこと、食べに来なかったことが、3回程ありました。物理的にその3回の何れかの日に誰かがみゃーちゃんを捕まえてオペをしたとしか考えられません。
次に、地元のボランティア団体が対応した場合は、もれなく耳カットを施します。みゃーちゃんにはそれがありませんでした。私の報告を受けた奥方様の、みゃーちゃんに与えてしまった痛みと、怒りは相当で、可哀想な程。
一つ、思い当たる節はありました。隣接する大学の敷地には野良猫が繁殖して、そこにある獣医学科と獣医医院が処置をしたという可能性です。さっそく大学本部に調べてもらいましたが、当然折り返しの連絡はノー。

従って真相は闇のままです。
 
なぜ、みゃーちゃんを家猫にする選択をしたかというと、この地域の野良猫の中での性差とみゃーちゃんの立ち位置です。5.6匹いる野良猫はみゃーちゃん以外雄で、雌はみゃーちゃんだけ。で、身体も小さくストレスで毛をむしり、蚤・ダニの影響もあいまって、皮膚炎を併発し、雄たちから頻繁に攻撃を受け、とっくみあいの跡、傷を確認するに至ったからです。このままだと、みゃーちゃんはストレスで、あるいは攻撃で、深手を負うのは目に見えている状態でした。彼らは冬の間、家で過ごすみゃーちゃんの、トイレのタイミングを見計らって攻撃をしてきます。春も近づき、避妊をすれば発情しない雌に対する雄のストレスで、さらに攻撃はヒートアップするでしょう。もう時間はありませんでした。
 
さて、話は17日。帰宅してカラーをつけたみゃーちゃんは、いつもの出入り口がしまっていることに気付き、外への出入り口を探しまくりました。問題はカラーがあること。出して―とそばにもより、背中を何度もなでることができました。
みゃーちゃんは、まったくカラーがあることの動きになれていません。したがって、すぐ引っかかり、すれ、大騒動でした。一度はカーテンを破り、そこに胴体が入り込み、身動きが取れなくなりました。カーテンをカットして救出したのですが、その時初めて、シャー!!と威嚇するみゃーちゃんを見ました。カラーはドクターからは一週間後取ってくださいといわれ、日曜日まで観察をしていましたが、問題は高いところからみゃーちゃんが落ちた時、首が危険であることです。もう一つ、みゃーちゃんは入院のストレスから入院4日目に膀胱炎になりました。水分を採らないため、とのことでした。病院の指導で、食器の同様の食器で反対に両面テープで固定し、カラーで食べれるようにしたのですが、肝心の水を飲みません。また、登れないよう処置をするのも限界がありました。水を飲まないリスクと傷跡なめ壊しのリスクを秤にかけ、奥方様と相談し、日曜の朝、カラーをはずしました。その時もひと騒動。その時ひっかかれたミミズ腫れは、今でも残っています。爪をカットしていなかったら、かなりの痛手だったでしょう。
夜鳴きはその後、相当におさまりました。みゃーちゃんはどうしているかというと、昼間、窓から外を見て規則的に鳴き、こちらを見て、出して―と規則的に鳴く。ひとしきり鳴いたら、静かに外を観察する、あるいは冷蔵庫の上に登って寝る。



あるいは、猫こたつの中で寝る。そんな感じです。夜も定期的に夜鳴きをしますが、眠れないほどではありません。
 
一番心配していたのはトイレですが、設置したトイレで最初せず、猫用ホットカーペットでおしっこを、タオルで大をしました。タオルは捨て、おしっこをティッシュにしめらせ猫トイレにおいたところ、そこでおしっこをしました。そこは寝床の横。で少し離れたダイニングテーブルの横に、発泡スチロールにシートを敷き、チップを置き、もう一つトイレを設置すると、そこで大をするようになり、それと猫トイレを交換すると、猫トイレでするようになりました。以上のことから、失敗は大小一回ずつ。あとはトイレの位置に猫の好みがあり、そこを↑以上のように調整すれば、あとはスムースです。これは全て、賢い奥方様の工夫によるものです。
 
カーテンからの救出とカラーはずしの一連で、みゃーちゃんの警戒は最高点に達し、冷蔵庫の上に籠城して、何かの拍子に隙間に飛び込まないか案じていましたが、それから5日でまた、相当クールダウンしてきて、そばを通り移動できるようになりホッとしてます。
 
今後の家猫移行も報告したいと思います。