術後、意識がもうろうとする中、主治医の先生の声が聞こえてきました。

先生「○○さん、手術終わりましたよ。上手くいきました。」

わたし「ありがとうございました。」

麻酔が切れきってない意識の中、声にならない声でお礼を言うのがやっとでした。


その後、家族がICUに通され、面会。

二言、三言、話をするうちに意識がはっきりしてきて、手術が終わりICUに運ばれてきたことを認識しました。

家族に囲まれ、安堵の空気が漂うなか、そろそろ麻酔が切れたかなという時に急に寒くなり、体がガタガタ震えはじめました。

私は何がなんだか分からず、震えに反抗するように歯を食いしばりました。

麻酔が切れる時、震えが出る人がいるらしく、ICUのスタッフが手早く震えを止める注射(もしくは点滴)をし、毛布の間に暖かくなるアルミホイルみたいなものを入れ体を温めました。

時間の経過は覚えていませんが、薬はすぐに効き、震えがぴたっと止まりました。

その後は、吐き気との闘いです。

結局、ひどい吐き気が5~6時間ほど続き、胃痛・気分の悪い状態を翌日晩まで引きずりました。

ICUでは6時間の固定解除が出るまで寝返りを打てません。おしりがかなり痛くなります。

そして、一晩中2時間置きに採血します。

腕には動脈に管を通し、脈拍を計る装置を指に付け、普通の点滴と、吐き気止め点滴の管を左右それぞれ1本ずつ付け、酸素の管を鼻に付けていました。

本当に窮屈でした。

心拍数の機械がガラス越しに見え、音が四六時中鳴っていたので寝るに寝られず、結局、2時間ぐらい寝れたかな?という状況でICUを出ました。

1時間置きぐらいに時計を見ては、ぐったりし、長い夜を過ごしました。