栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。 夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。

気付けば1年近く書いていなかったとは。本を読んでいなかったわけではないんだけど。もったいないな。


就職が決まりました。大手保険会社に内定頂けました。本の感想を書くブログではあるけれど、後々見直した時に学生のときの気持ちとか分かるような文章も残した方がいいかと思ったので少しだけ。

女性で大手金融の総合職に内定もらえるなんて思ってなかった。本当に。自慢に聞こえてしまうだろうから外では言わないけど。本当に戸惑いの方が大きい。

でも、社員の方に言ってもらえた「内定を出したということは君に素質があると思ったってことだよ」という言葉を信じてみようと思う。それしか信じるものがないしね。結婚できるのかな?とか不安はあるけど、でもせっかく掴み取れたチャンスなので頑張ってみようと思います。


さて、本の感想。

地域医療の現場は悲惨なものなんだろう。そこには間違いなく「人間」が働いていて生きている。

そしてその過酷さが日常になる。それは改善すべき点。だけど、過酷さの中にいる人間が過酷さに甘えて前進することをやめてはいけないんだな、と思った。自分は被害者だと思うのではなくて。常に自分の理想を掲げて邁進すること。それを小幡先生はやってのけていた。過酷さを言い訳にして日々の業務だけに夢中になるのは、自分からロボットになっているってことなのかもしれない。

きっとこれから社会に出て、自分が望まない環境に身を置くことになることもあるだろう。でもそこでロボットに成り下がるのではなくて常に人間としてありたいな、と思った。


この作者の文章がすごく好き。これで終わりなのかな。続編があるといいけど。大学病院の様子も気になる。

神様のカルテ 3 (小学館文庫)/小学館
¥771
Amazon.co.jp