出会い私が小学校入学前の話だ。
桜の蕾が膨らみはじめ、分厚いコートはいらないくらい温かくなった3月の末。
世の中は希望に満ちあふれ私も姉弟はいないものの
親子3人、
普通に幸せな日々を送っていた。
こんな悪夢がはじまるとは本当に思いもしなかった。
悦子に出会うまでは。
今朝、
母は血相を変えて、私を起こした。
「りつ、急いで起きて支度して。大変よ。弓子おばちゃんが死んじゃったの。」
弓子おばちゃんは、時折我が家に遊びに来ていて、
髪の毛がサラサラのきれいなおばちゃん。
私と同じ歳の子供がいて、名前は悦子ちゃんという。
悦子ちゃんもおばちゃんと同様、茶色の髪の毛がサラサラとしている。
