1出会い

私が小学校入学前の話だ。
桜の蕾が膨らみはじめ、分厚いコートはいらないくらい温かくなった3月の末。
世の中は希望に満ちあふれ私も姉弟はいないものの

親子3人、
普通に幸せな日々を送っていた。


こんな悪夢がはじまるとは本当に思いもしなかった。
悦子に出会うまでは。





今朝、
母は血相を変えて、私を起こした。


「りつ、急いで起きて支度して。大変よ。弓子おばちゃんが死んじゃったの。」

弓子おばちゃんは、時折我が家に遊びに来ていて、
髪の毛がサラサラのきれいなおばちゃん。

私と同じ歳の子供がいて、名前は悦子ちゃんという。


悦子ちゃんもおばちゃんと同様、茶色の髪の毛がサラサラとしている。



雲一つさえない朝の
青空の下、

こんなにも美しい天気に
ありがとうと感謝をつぶやいて、私は洗濯物をベランダに干す。






「ママぁ~」




五歳の娘、清が、どたばたしながら私を呼ぶ。


「靴下どこぉ~!?」

娘は、大好きなキャラクターの靴下が見つからず
幼稚園の制服も着れていないまま、探している。



「きちんとしておかないからでしょう。もう一度ちゃんと探しなさい」

私が母親らしい言葉をかけると、魔法なのか必ずすぐに見つかる。



「あっ、あった!」

まるで何事もなかったように靴下をはき、パパっと制服に身を包み、朝食の目玉焼きにありつく。






「ママぁ~」






「靴下どこぉ~?」






今度は、大きな子供が寝癖だらけにして私に聞いてくる。




「もぉ、クローゼットの中の右上、パパのものだから」



すると、妻の言葉も魔法なのか…



「おっ。あった、あった」

と、すぐに見つかる。






時計はすでに7時半。


娘はまだ余裕あるとして、夫は家を出るにはギリギリだっ。


毎日の朝の戦いの風景である。






こんなにも普通の家庭が
作れるなんて、あの頃は想像もつかなかったけど。。
凄い風ですねショック!

嫌になっちゃう。


朝セットした髪もぐちゃぐちゃだわん。







話かわります。
これから日常のブログと
もう一つ物語を書いていきます。