ディズニーランドパリのパークの基本情報やパリ市内からのアクセスといった情報を押さえたところで、次に
年間パスポート
について書きたいと思います。
日本では、東京ディズニーリゾートの４月からの値上げのニュースの反響がすごいですね…２パーク共通の年間パスポートが 10万円台の大台に最接近 というニュースは、確かにインパクトがあります
では、ディズニーランドパリはどんなもんなのか
【年間パスポートに種類が？ お値段の違う４つのパスポート】
ディズニーランドパリの年間パスポートは、入園可能な日数と特典の違いに応じて、お値段の異なる４種類の年間パスポートがあります。お値段は以下のとおり。
１．Pass Annuel Discovery … 179ユーロ（約22,000円）
２．Pass Annuel Magic Flex … 259ユーロ（約32,000円）
３．Pass Annuel Magic Plus … 299ユーロ（約37,000円）
４．Pass Annuel Infinity … 449ユーロ（約55,000円）
それぞれの違いは、公式サイトが表にしてくれていますが、以下、日本語での説明に、それぞれのお得感についての寸評も交えながら、順に紹介したいと思います。
【１．Pass Annuel Discovery：２万円ちょっとで買えるけど、除外日マジ多過ぎ】
まず、一番安いDiscoveryですが、お値段は179ユーロ（約22,000円）…おいおいマジかよ、ディズニーランドの年パスが２万円ちょっとで買えんの という感じもしますが、その見返りにかなりの制限が掛かっているので、購入するかどうか、じっくり考えてみる必要があるかも知れません。
この年パスは、東京ディズニーリゾートの年パスと同様、パーク入園以外の特典が何も無いタイプのものです。
「何も無い」というのは実は言い過ぎで、パークの駐車場が優待価格の60ユーロ（約7,500円）で利用可能、という特典は唯一付いています。
最大の問題は、除外日が極めて多いこと。
なんと、年間で入園できる日（←除外日じゃないですよ！）が150日しか無いんです
では、どんな150日なのかと言うと、だいたい皆さんお察しできるかと思いますが、簡単に言うと、
・ 平日、しかも（フランスの）休暇シーズンを除く
ということですね。
…パリ又は近隣諸国在住の方は、平日に休みがある仕事の人以外の需要はほぼ無いんじゃないでしょうか…
僕なりに需要のありかを考えてみたんですが。
両パーク共通の2-day チケットが169ユーロ、3-day チケットが210.99ユーロなので、このDiscoveryの価格は、ちょうどその間です。
したがって、フランスの休暇シーズン以外の平日に３日以上ディズニーランドに滞在する旅行者にとっては、3-day又は4-dayチケットを買うよりも、このPass Annuel Discoveryを買った方がおトク、ということになります。
これを日本にお住いの方に当てはめると…
・ ５月のゴールデンウィーク後半（残念ながらフランスは４月にイースター休暇があるためか、４月は初旬以外がことごとく除外日なので、GW前半は×です
）
あるいは
・ ９月のシルバーウィーク
がチャンスかと思います。これらの時期にディズニーランドパリ行きを計画される方は、ご検討ください。
【２．Pass Annuel Magic Flex：年５回来園で元が取れちゃいます】
二番目の Magic Flex のお値段は259ユーロ（約32,000円）です。
入園可能日数は年間300日、除外日は２月後半のスキー休暇中の土日、４月のイースターの連休中とその翌週の土日、５月のキリスト昇天祭の近辺と翌週の土日、８月15日の聖母マリア昇天祭とその直近の土日、10月下旬のヴァカンス期間、12月下旬のクリスマス休暇期間となっています。
東京ディズニーリゾートの年パスよりも除外日が少し多めですが、何と言っても値段が32,000円程度なので、年に５回も来るようだとしっかり元が取れてしまいます。
そして、日本の年パスには無い旨味として、特典がいくつか付いている点も要チェック
・ 駐車場が無料で使用可能となるほか
・ グッズショップでの買い物が10％OFFとなります
これはありがたいですよね～
ほかにも
・ １パークの１日入園券が20％割引で買える（友達や家族を連れて来る時に使えますね
）
・ ディズニーホテルの優待価格での宿泊（割引率はホテルの種類や繁閑に応じて異なる）
・ フォトパス（アトラクションやパーク内のカメラマンが撮影した写真のデジタルデータを１年間いつでもダウンロードできるサービス）を65ユーロ（約8,000円）で購入可能
という特典が付いて来るので、入園権のみの年パスに慣れた日本人の目には、除外日の多さを補って余りあるサービスと映るのではないでしょうか
【３．Pass Annuel Magic Plus：ホテル宿泊者と同じアーリー・パークインの特権が！】
Magic Flexにさらに5,000円程度上乗せができる人は、このMagic Plus（299ユーロ、約37,000円）を選ぶと、除外日がほぼ無くなる上に、さらに多くの特典の恩恵に預かることができます。
まず入園可能日が350日まで拡大します
もはや除外日が15日しかないわけですが、それは秋のヴァカンスシーズンの10月最終週と、年末の12月最終週の二週間のみ。この時期さえ外せば、一年中好きな時に入園可能です。
さらに ディズニーホテル宿泊者と同様に
・ 通常開園の10時に先立つこと１時間半前の8:30からの入園が可能となる
という見逃せない特典が付いてきます
開園前のエントランスは、ホテル宿泊者専用の通路だけが開いているんですが、そこでMagic Plusを見せれば通してもらえますよ
そして、これに伴って、友達や家族を連れて来る時の特典として
・ 一緒にアーリー・パークインができる同伴者用の２パーク共通の特別入園チケットが週５枚・年間10枚まで１枚45ユーロ（約5,600円）で買える
という大盤振る舞いが
もちろん
・ 通常の１パーク入園チケットが20％割引で買える
という特典も付いてますが、友達・家族の数が週間・年間の発行枚数を超えない限りは、特別チケットを買う方が断然お得です
・ 駐車場無料使用
・ グッズショップ10％割引
・ ディズニーホテル宿泊の優待価格
という、Magic Flexの特典は維持されたまま、さらにお財布に優しい特典として
・ フォトパスが59ユーロ（約7,400円）で購入可能
・ パーク内の全てのレストラン、及び隣接するショッピングモール Disney Village 内の対象レストランでの10％割引
・ パーク内のテーブルサービスのレストラン（The Lucky Nugget Saloonを除く）でのノンアルコールカクテル１杯無料サービス
・ Disney Village内のショーレストラン The Buffalo Bill with Mickey and Friends の20％割引
…グッズに加えて、食事まで割引になると、違いは本当に大きいですよね。日本の年パスでこんなサービス始めたら、ヤバいことになりそうです。
最大のポイントは、やはり開園１時間半前に入園できる特典をどう評価するか
だと思います。
これが5,000円分の価値がある！と思う人の場合、Magic Plusを買えば、レストラン割引などの他の特典が付く分、お得感が増すことでしょう
【４．Pass Annuel Infinity：アーリー・パークインだけじゃない！ショーも！！プールも！！！】
Magic Plusの特典でもかなりすごいのに、最高グレードのInfinityになると、世の中一体どーなってしまうのか…
まず、除外日が消滅し、365日いつでも入園できるようになります
こいつはすげぇや
で、気になる特典ですが、いったいMagic Plus以上に拡大する余地がどこに… と思いきや、すんごいことになってます。
・ グッズショップの割引率が20％に拡大
・ レストランの割引率が15％に拡大
・ フォトパスが無料に
・ ディズニーホテル宿泊も再優待価格に
・ 一緒に両パークにアーリーパークインできる同伴者用の特別入園チケットの価格が１枚39ユーロ（約4,900円）に（年間発行制限も20枚まで拡大）
そして、Magic Plusにすら無かった追加特典として
・ Plaza Garden または l'Augerge de Cendrillonでのキャラクター・グリーティング朝食が15％割引（同伴者４人まで同席可能）
・ メインパレード及びナイトショーの専用鑑賞エリア（場所はオーロラ姫の城の前）
・ ディズニーホテルのプールの無料使用
・ 専用駐車場（当然無料）
と、付け過ぎだろ…というぐらいの特典まみれになっています
頻繁に来れる範囲内に住んでいる人なら 「これでまだ55,000円程度で収まるんなら、思い切って買っちゃえ」 という気持ちになりそうですよね
ただ、日本の年パスと比べると割安感のある Infinity ですが、Magic Flex と Magic Plus の価格差が5,000円であることと比較すると、Magic Plus と Infinity の価格差18,000円はかなり大きいと思います。
判断のポイントは、ショーの専用鑑賞スペースが確保されている有難さや、友達や家族を呼んで特別入園チケットを買う頻度に対する評価だと思います。
例えば、友達か家族を５人呼んで、一週間の発行上限の５枚を一気に使うとして、Magic Plusだと年２回しか実行できません（5×2 = 10枚で年間発行上限に到達）が、Infinity だと年４回一緒に遊びに行くチャンスが訪れます（5×4 = 20枚の年間発行上限）。
ただ、同伴者と一緒に Pass Annuel Infinity 専用のショー鑑賞スペースに入ることはできないので、友達や家族がInfinityを持っておらず、一人で遊びに行こうとも思わない人にとっては、ショーの専用鑑賞スペースはほとんど価値が無いものと言えるでしょう。
それ以外の考慮のポイントは、ディズニーホテルに宿泊する頻度かなぁ…公式サイト上の「宿泊料の一例」として、カーズのテーマホテル、サンタ・フェの１泊１部屋代金が Magic Flex 及び Magic Plus が130ユーロ（約16,000円）に対し、Infinity が108ユーロ（約13,500円）と、17％安くなっています。
あとは、Magic Plus でも7,000円以上するフォトパスがタダになる点が、金額的なインパクトが大きいですね。パークで遊んだ日の写真がいつでもダウンロードできることに大きな価値を感じる場合には、Magic Plus と Infinityの差額の相当部分は許容できそうです。
こういった点が、果たして18,000円分の価値があるのかどうか、ということですね。
【どうやったら買えるの？】
４種類の年間パスポートの違いを理解したところで、その購入方法です。
これは、皆さんがどこにお住まいかで多少変わります。まず、フランス以外の国に住んでいる場合は 現地で買う というのが普通の方法だと思います。
国際電話での購入申込も受け付けているみたいなんですが、ちょっとハードルが高いですし、どうせ当日現地に行くので、現地で買うのが手っ取り早いと思います。
で、現地購入の手続ですが、年間パスポートのオフィスは、実はディズニーランドのパーク内にあるんです（場所は東京のランドで言うトゥモローランドに相当するディスカバリーランドの中。これも東京で言うと、トゥモローランドテラス的な位置にあります）。
そうしたら一回目の入園はどうするんじゃい
となりますが、そこは、エントランスのチケット売り場で、年間パスポートを買いたいのだ、と伝え、代金を払うと 「仮年間パスポート」 なる紙製のパスポートを渡してもらえるので、それで入園できます。
後は、年間パスポートオフィスに向かい、正規のパスポートを作って仮パスポートと引き換えればOK
フランスにお住まいの方は、現地購入以外に、公式サイトからオンラインで購入することも可能です。サイト上で必要事項を記入し、パスポートに表示する本人確認用の写真をデジタルファイル（スマホで撮ったやつとかで可）でアップロードし、代金をクレジットカードで払うだけ。
一週間後くらいに郵送で届きます。
…郵便屋さんが真面目に働いてくれることが大前提ですが ← フランスでは郵便物が届かないトラブルが結構起きたりします…
オンラインで購入し郵送で受け取った場合は、パスポートが有効化されていない状態で来園することになるので、初回の入園の際に、未使用の年パスを持ってきた旨を入園ゲートのキャストさんに伝えて下さい。キャストさんが有効化してくれます。
