こんにちは。

 

僕は ディズニーランドにおける人格発展段階説 というべきものがあるのではないかと考えてまして…といっても大したことではないのですが…

 

多くの人々が、以下のような大人の階段を上ってこられたのではないでしょうか?

  • 幼少期: カリブの海賊のアトラクションに夢中な段階。乗船後、右手に見えるレストランがアトラクションの一部だと思っている
  • ティーンから青年期: 周りの大人や友達から 「あれ、本物のレストランだよ」 と言われ、ブルーバイユー・レストランの存在を認識する段階。改めて見てみると、確かにテーブルに向って座ってる人たちは人形じゃなく本物だ! しかし、自力でそのレストランに行けるほどの資金力は、まだないぐすん
  • 人格完成期: 社会人として立派に資金を蓄え、遂にブルーバイユー・レストランで食事をする段階。おめでとう~クラッカー

ちなみに、僕はこの説で行くと、人格が完成するまでの階段が長かったなぁ…アセアセ 笑

 

東京で育って、しょっちゅうディズニーランドに行っていた人には当てはまらないかも知れないですが、地方出身者にとっては、大人になるまでの間は、数回しか行けないような場所なんですよーショック!

 

 

カリブの海賊のアトラクションから眺めるのではなく、子供の頃はその存在すら気にも留めなかったレストランの入口から店内を覗き込んだ時、何とも言えない高揚感が込み上げたことを思い出します。

 

 

 

さて、そのブルーバイユー・レストラン、名前の意味は「青い入り江」で、19世紀半ばのアメリカ南部を再現したレストラン、と公式HPに紹介されています。

 

一方、「フレンチスタイルのコース料理をお楽しみいただけます」とも書いてあって、場所がアメリカなのに食べ物はフレンチなのはてなマークという疑問が湧いてきます。

 

 

しかし、ブルーバイユー・レストランで提供される食事は、れっきとしたアメリカ料理ですビックリマーク

 

 

これにはちゃんと理由があって、ここでいう「アメリカ南部」というのは、ルイジアナ州のことです。ルイジアナは1812年にアメリカ合衆国が買い取るまでは、フランスの植民地で、「ルイジアナ」という名前も、フランス国王ルイ14世(在位1643年~1715年)にちなんで名付けられたものです。

 

とはいえ、1812年にアメリカ合衆国が買収するまでの間も、所有者が転々としていました。1754年にオーストリアとプロイセンの間で起きた戦争が、同盟関係を通じて列強を巻き込むと、世界中の植民地でも列強間の戦争が引き起こされます。1756年から1763年の「7年戦争」でフランスが敗北すると、ルイジアナはスペインに割譲され、ナポレオン1世が1800年に取り返すまでの間、スペインの支配を受けることになりました。

 

さらには、ルイジアナには綿花と砂糖の大規模なプランテーションが形成されており、その労働力としてアフリカ大陸から多数の奴隷が連れて来られていました

 

 

このような複雑に入り組んだ文化的背景の下で、アメリカ原産の食材をフランス風に調理するスタイルが、他の食文化の影響を受けることで、ルイジアナの中心都市、ニューオリンズに 「クレオール」(creole, 「植民地生まれ」という意味のフランス語)という独自のフュージョン料理のジャンルが確立されていきます

 

 

他の食文化の影響として挙げられるのは、たとえば弱火にかけてじっくりと火を通し、料理の香りを引き立てるアフリカ流の調理法や、肉と魚介類を一つの料理の中で混ぜて使用したり、香辛料を多用するスペイン人の調理法などです。ご飯の上におかずを盛り合わせるスタイルも、スペイン人の影響なんだそうです。

 

 

そして、1812年にアメリカ合衆国に帰属して以降も、後発移民のイタリア人やアイルランド人、ドイツ人の食文化のエッセンスを取り入れながら、クレオールは更に進化を続けました。トマトやパスタの使用などがイタリアの食文化の影響であることなどは、分かりやすい例だと思います。

 

 

ブルーバイユー・レストランで楽しめるのは、まさにこの、フレンチをベースとしつつ、数多くの食文化の優れたところを吸収して育まれた奇跡のフュージョン、クレオール料理なんです!! そりゃあ、美味しいわけだよードキドキ

 

 

ブルーバイユー・コース(4,500円)の内容は、前菜、アントレ、デザートから1品ずつを選ぶというもの。少し前に行った時は、季節のスープ+国産牛のポワレ(別途800円必要)+ピーカンナッツパイ をチョイスしました。

 

 

季節のスープは、味付けはマイルドだけど、野菜の旨味が身体に染み渡る、深みのある味わいでした。

 

 

 

国産牛のポワレはシャスールソースという、狩人風のデミグラスソースでいただきます。濃厚なソースの味と、表面が香ばしく、中はジューシーに焼きあがったお肉との相性が抜群です。

 

独特の盛り付けは、クレオール料理発祥の地、ニューオリンズのシンボル、セントルイス大聖堂をイメージしているんだとか。

 

 

 

デザートのピーカンナッツパイ。バニラアイスも添えられてます。こういうの見ると、アメリカ料理だな~って実感しますね。もちろん、前菜やアントレに劣らず、美味しかったです爆  笑 ピーカンナッツパイって、ずっしりした食感だし味も濃厚なんですが、ほどよい分量で出てくるので、しつこさを感じることなくいただけました。

 

 

 

この日は少し奮発して、アントレに追加料金が必要な国産牛のポワレを選んだのですが、レギュラーメニューも食べ応え十分です。

 

その中でも、クレオール料理らしいアイテムとして、僕はシーフードガンボをおススメしますアップ ここのガンボは、オマール海老の旨味がスープに凝縮されていて、本当に美味しい。

 

 

 

ディズニーリゾートの中でも屈指の人気を誇るレストランなので、なかなか予約を取りづらいし、カジュアルな他のレストランに比べると値も張るんですが…入り江の夕暮れを模したレストランの雰囲気といい、料理のクオリティといい、日常とは全く異なる別世界に遊びに来た満足感を高めてくれる、とても素敵な場所なんですよウインク