27章 パッドフット帰る   Padfoot Returns

 

 パッドフットはハリーの名付親、シリウス・ブラックの学生時代のあだ名です。シリウスは未登録のアニメーガスで、大きな黒犬に変身することができます。彼は無実なのですが、殺人の容疑で魔法省に追われる身のゆえに人前には出られません。しかし、ハリーの身を案じて外国から帰り、現在ホグズミード付近に潜伏しているのです。ハリーたち三人はホグズミード郊外でその黒犬と出会い、山まで後に従って歩き、遂にある洞窟に到着しました。中にはヒッポグリフのバックビークもいます。変身を止めたシリウスはハリーたちから今までの情報を聞き出し、適切な指示を与えました。人となりを知るには自分より目下の者の扱いを見ればわかると言って、クラウチが強力な魔法力と権力欲を持ち、魔法省の警察に当たる部署の部長だったとき、暴力には暴力で立ち向かい、許されざる呪文の使用も許可したこと、そればかりでなく、デス・イーターに加わった自らの息子をアズカバンに送ったことを語りました。

 

 

28章 クラウチ氏の狂気 
The Madness of Mr. Crouch

 

 ハリーはパーシーにクラウチ氏のことを聞くためにヘドウィグを送りましたが、白ふくろうはイースター休暇後にウィーズリーおばさん自家製のチョコレートのイースター・エッグと共に帰ってきました。パーシーはクラウチ氏から手紙でいつも指示を受けているようです。代表選手たちが第三課題について説明を受けたあと、ハリーとクラムは森の近くで二人だけで立ち話をしました。するとそこに突然浮浪者のように変わり果てたクラウチ氏がよろよろと現れました。髪も髭もぼさぼさに伸びて衣服も汚れ放題です。目は焦点が定まらず、よだれを垂らし、わけのわからぬことを喚き散らしています。一瞬、正気に戻ったらしく、不思議な警告を告げました。「警告しないと...ダンブルドア...バーサ死んだ...息子...ハリー・ポッター...闇の帝王強くなった...」。ハリーはクラウチ氏をクラムに頼んで、ダンブルドアを呼びに行きましたが、戻ったときには気絶したクラムしかそこにはいませんでした。

 

 

 ドイツ、ドレスデンの雪景色

 

 ドレスデンのクリスマスマーケット

 クリスマスはヨーロッパ中の美術館が閉まるのですが、ドレスデンだけが開いているので、ドレスデンでクリスマスを過ごしました。雪の日に距離スキーで町を行く人を見てびっくりしました。マイナス10度ぐらいでした。