第23章 クリスマス・ダンスパーティ
The Yule Ball
ハリーのパートナーのパーバティはショッキングピンクのドレスに、黒髪を三つ編みにしてとてもかわいく見えます。フラー・デラクールの美しさは輝くばかりで、シルバーグレーのサテンのパーティローブを着て、レイブンクローのクィディッチ・キャプテンのロジャー・デービスを従えています。セドリック・ディゴリーとチョウ・チャンもそばにいますが、ハリーは彼らから目をそらし、真っ直ぐに見ることができません。淡い夢と消えた失恋に胸が痛むからです。ビクトール・クラムはブルーのローブを着て、知らないかわいい女の子を連れています。彼女は滑らかな髪を頭の後ろで結い上げ、ライトブルーのローブを着込んでいます。誰もが驚いたことに何とそれはハーマイオニーではありませんか。
ダンスパーティが始まって一段落するとハリーとロンは他の人たちと踊りたがっているパチル姉妹を行かせて、外に出ました。そこで彼らが目撃したのは、スネイプとカルカロフが親しく密談している姿でした。それと気づかれてスネイプに追い払われたハリーたちは、偶然にもハグリッドとマダム・マクシームの話を立ち聞きしてしまいます。何とハグリッドは自分が巨人の混血で、彼女もそうではないかと尋ねているのです。
ゴヤ、または弟子の作!?「巨人」
GOYA
Y LUCIENTES, Francisco de The Colossus 1808 Oil on canvas, 120 x 100 cm Museo
del Prado, Madrid
ゴヤほど、そのタッチが変わる画家はいないと思います。美しく優美な絵が黒く毒々しいものに変わるからです。それは自身が聴力を失ったことと、ナポレオン軍による祖国スペイン支配が影を残しているからでしょう、、、