日本は今、高齢化社会へと突入しました。

しかし、政治面では「子育て世代支援」が優先され、テレビドラマでは若手俳優が主演の若者向けドラマやバラエティー番組が中心。映画はアニメ中心。

確かに映像界では、興行収入、視聴率が大切なのは十分理解出来る。

しかし、本当にこのままでいいのでしょうか?

 

若者はテレビよりもSNSが中心。テレビはシニア世代が中心に視聴している。そのテレビ世代のシニアが楽しめる番組がほとんどない。映画もシニア世代がわざわざお金を払ってまで観たいと思う映画が少ない。

 

さらに言うならば、映画もドラマも関東中心。以前、関西の毎日放送が製作したドラマに出演した際、監督や共演したベテラン俳優さんが「関西から映像制作の火が消えて久しい。これにより、職人(カメラ、照明、音響、小道具、大道具、ヘアメイク等々)を育てる機会が減り、このままいくと、確実に、関西での映像制作の火は消える。」と嘆いておられた。

 

しかし、実際には、立命館大学や大阪芸術大学、京都芸術大学などには映像学部があり、学生さん達が一生懸命、映像を制作している。

私も立命館大学映像学部製作の短編ドラマに出演させて頂いた。出演した動機は、先のドラマ出演の際の監督、俳優さんの言葉があったから。

 

日本の芸能界は未だにバブルが続いている。世間の常識を遥かに超えたギャラ。確かに、それだけの値打ちのある演技を披露できる俳優さんならば納得はするが、ただ単に、「人気がある」というだけでギャラが決まる世界って????

日本は芸能事務所の力にテレビ局もスポンサーも動かされている様に感じる。


アメリカでは、無名の俳優さんが主演のドラマが多い。しかし、シーズン化し、大成功を収めているドラマが如何に多いか。

そこには、「人気」ではなく、本物の演者と製作者がいるからだろう。

スタート時は安いギャラでも、成功すれば破格のギャラになる。だから俳優陣は本気でそのドラマにすべてをかける。

製作側も、同じである。その結果、俳優も製作者も次々に本物の新星が誕生する。

 

俳優は、製作してくださる方がいるからこそ成り立つ仕事。だからこそ、俳優は若手製作者の育成、支援をするべきである。同時に、企業(スポンサー)も、日本の才能を伸ばす努力と協力をして欲しい。

素晴らしい才能をもった監督さんや職人さんと俳優が一体となって、今の日本の映像界を変革していきたい。

台湾も今は芸能事務所が中心となっているが、日本との大きな違いは、事務所の力は影響しないという事。

あくまでも、俳優そのものを見て判断する。

 

私は今は芸能事務所には所属していない。個人事務所で俳優をやっている。芸能事務所に所属する気はない。ただ、エージェントは欲しいけどね。

 

今のままで本当に日本の映像界は大丈夫なのかと不安になる。

どのドラマを観ても、どの映画を観ても、同じような俳優ばかりが出演している。脚本家も、監督も、同じような顔ぶれ。

「人気」優先だけに、飽きられるのも早い。

 

ちょっと愚痴っぽくなってしまってごめんなさい。

 

俳優として、今一度、「俳優とは何か」について考えているところです。