映画「正欲」公開前でバタバタとしておりますが
10月14日舞台「多重露光」観劇しました
こんなに素晴らしい舞台を観ておいて感想も記録も残さず今日に至ってしまった事を深く反省‼️
秋になり仕事も忙しく今回は1日だけの上京だったので1日に昼と夜2回観劇しました
お友達と2人で私が昼、お友達が夜のチケットをお互いに2枚購入したのですが、これがビックリ‼️全く同じ席のチケットでした〜
こんな事ってあるんでしょうか⁉️凄い偶然‼️
舞台上から見えてたら、全く同じ人が昼と夜同じ席に座ってるって現象〜まさに「多重露光」⁉️
そんなビックリエピソードもあったりでしたが舞台は、とても深く余韻の残るものでした
家族について、自分の生い立ちについて、人生について考えさせられます
そして事あるごとに、ふと舞台の事が思い出されます、見る人それぞれによって大きく感じ方が違うような舞台でした
「生涯かけて撮りたいものを見つけなさい」
母からの言葉に苦しみ悩み生きてきた純九郎
それは「呪い」なのか?
私には「生きる希望」のようにも思えました
苦しみながらも純九郎は写真を撮る事をやめない
「そんなものあるのか?」自分に問いかけながらもシャッターを押す
自分が自分であるために
そして、やっと「撮りたいもの」を見つけた
と思えたのに、それも脆く崩れ去って訪れる深い絶望
土砂降りの雨音に何処までも沈んでいくような心…
全てを焼き尽くしてしまうような炎…全部終わりなのか?
そんな風に打ちひしがれても、雨はやがて止み
陽はまた登り、新しい日々が訪れる
雨上がりに、庭でシャッターをきる純九郎の姿にホッとした
そして生まれて初めて会う父との、飄々としたやりとりに笑い
相変わらずの純九郎
父から渡された、自分が見た事も無い顔で微笑む25年前の母の写真
シャッターを押しながら「うん…」「…うん」と頷く父の優しい声と写真に撮られながら笑うでも無く泣くでもなく、何とも表情を作れずに、嬉しいような悲しいような純九郎に
家族ってなんだろう?幸せってなんだろう?って、泣いてしまった
今回はストレートプレイの会話劇
また違った吾郎さんの魅力に触れられた気がします
こんな写真は撮られる事は無かったけれど…
純九郎の夢として描いてみました