みなさんお変わりありませんか?
早速ですが、これまでに受け取った手紙を思い浮かべてみてください。
当時の記憶を振り返ったり、
もらった相手のことを懐かしく想ったりされたことでしょう。
わたしが最近受け取った葉書は、
文字を書くのが得意な伯父からでした。
90歳となった今でも達筆です。
内容は、引っ越しのご挨拶でした。
記憶では4歳ごろだったと思います。
両親と一緒に仕事をしていた伯父は、
手が空いた時にいつも一緒に遊んでくれました。
いつも吸っていたタバコの香りも浮かんできます。
わたしは、伯父が見せてくれる手品に驚きました。
手品といっても
親指を握ってスライドさせると親指がなくなっているとか、
タバコを耳に入れると反対側の耳から出てくる
といったシンプルなものです。
今考えると”タネ”がすぐにわかるものですが、
すっかりだまされ子供ながらに感嘆しました。
きっと、わたしのことですから
何度も伯父にやってみせてとせがんだはずです。
そのうちに「将来は、手品師になってみんなに喜んでもらうぞ!」と
心に決めおもちゃの手品を買ってもらいました。
しかし、使い方や仕掛けがわからず
年の離れた兄に手品をしてもらったわたしは、
またびっくりすることとなり・・・。
わたしの夢は、瞬く間に消えました。
「伯父さん、長年住み慣れた土地を離れて新天地での生活となりますが、
どうぞお元気でお過ごしください。
今でも心に残る楽しいひと時をありがとうございました。」
あなたの懐かしい思い出はなんですか?
記憶がよみがえるたびに心が温かい気持ちになりますように・・・。
<2020年11月13日 掲載 一部加筆修正>