固いアボカドを茶色の袋に入れておくと、
早く熟して柔らかくなるという説があります。
これはきっと、何かの間違い
でも、この袋の中に、
熟したリンゴや柿などを一緒に入れておくと、
まだ青いアボカドや早熟の果物も次々に熟していきます。
これは植物ホルモンの一種である「エチレン」の働きによるもの。
植物が作る果実は、その中に必ず種が含まれています。
逆に種がなければ果実はできません。
なぜなら、果実は動物などに種を運んでもらうために、
植物が発達させたシステムだからです。
なぜ違う場所へ運んでもらいたいのかというと、
いろいろな場所に散らばり、多様性を出すことで、
生存確率を上げるためですね。植物って本当にすごい
生存確率を上げるためですね。植物って本当にすごい
種を守るため、そして種をさまざまな場所へ運び、
この「エチレン」は果物の輸入時に活用されてもいます。
例えばバナナ。日本に到着したときは青緑色ですが、
店頭に並ぶときはすでに黄色くなっています。
これは荷揚げしたときに倉庫でエチレンを振りかけて、
一気に追熟させているからです。
逆に追熟の性質を持つ果物の運搬時には、
エチレンを吸収する鮮度保持剤が使われます。
これがないと、果物が一気に熟して腐ってしまうから。
でも、これって、植物の老化促進ですよね
植物の世界にもあるのね。。。
でもだからといって植物はアンチエイジングなどしません。
一番の目的は種の保存、つまり生き延びることですから。
なんだか見習いたいような、そういうことじゃないような。。
ちなみにこのエチレン、
動物に食べられたり、人に触られたりして、
ストレスを感じると放出されます。
ストレスを感じると放出されます。
ストレスによってエチレンが出ると、茎を太くして、
背丈を短くするという性質がありますから、
やたらめったら植物に触ると、大きく成長しませんのでご注意を
やたらめったら植物に触ると、大きく成長しませんのでご注意を
ヒトも同じですよね。
ストレスを感じると首がすくむような感じになって、
心も身体も縮こまってしまう。。そしてエイジングが早まる。。
ともあれ、果物を早く追熟させたいのなら、
熟したバナナやりんご、柿、柑橘類などを一緒におくと良いです。
逆に全部一緒くたに置いてしまうと、
あっという間に真っ黒になるので、こちらもご注意を。