ダイエット習慣は人によってそれぞれですが、
そのひとつに「よく噛んで食べる(咀嚼)」というものがあります。
岡本夏生さんや、石原さとみさんも実践しているそうな。
よく噛むことがなぜダイエットになるのかは↓を読んでね。
ダイエットの他にも咀嚼のメリットはたくさんあります。
例えば、味覚や脳の発達を促す、歯周病を予防する、
発音をスムーズにする、胃腸の働きを促進する、などなど。
なぜ「歯周病を予防」したり、「胃腸の働きを促進する」のかというと、
よく噛むことによって「唾液がたくさん出るから」です。
食事をすると口の中は酸性になりますが、
唾液の働きによって約1時間ほどで歯の表面の酸性度は中性となり、
一度溶けたエナメル質が歯の表面に戻ります。
これは「再石灰化」などと言われていますね。
また、唾液に含まれる消化酵素は糖や脂質の消化活動を担うため、
最終的には胃腸の働きを助けることになります。
つまり、よく噛むことは唾液の分泌を促して、
さまざまな健康増進効果を生み出す、ということ
高齢になり、歯の数が減ってよく噛めなくなると、
唾液が出にくくなり、消化吸収にも支障を来しますから、
健康な歯をいかに残せるかはとっても大切。
貝原益軒が著した「養生訓」の中に、
下記のようなものがあります。
津液は一身のうるほひ也。
津液をばのむべし、吐くべからず。
津液とは唾液を指しています。
唾液は体の潤いであって、吐くことなく飲み込むこと、ということ。
この時代にすでに唾液の重要さを察知していた彼はすごいですね。
ちなみに、ただよく噛むだけではなく、
きちんと「両側のアゴと歯を使って」噛みましょうね。
片側だけで噛んでいると、片方のアゴの筋肉だけが発達して、
顔の形が左右アシンメトリーになってしまいます。
食事以外で唾液を良く出す方法としては、
ガムを噛むというものがありますが、
大半の商品には人工甘味料のアスパルテームや、
L-フェニルアラニン化合物などが含まれていますから、
「するめ」や「さきいか」などのほうがいいかと思います。
あとおやつ代わりに飴をなめるのもいいですよね。
口の中に残っている時間が長いので満足感も出ますし、
きちんと選べば添加物フリーのものが見つかります。
また、耳の下のくぼみ(耳下腺)をマッサージすると、
唾液が出やすくなります。
誰にでも簡単に、そしてお金がかからない養生法なので、
今日からすぐにでも始めて習慣にしてしまいましょ