これまで何も考えずに出来ていたことや、

好きでたまらなかったことが、

突然できなくなってしまったことありますか?



頑張らなくちゃいけないのに、

頑張っているのに、でもできない。

そういうことありませんか?



私はこういう状況に陥ることがよくあります。

例えば記事が書けない、とかね。



こんなとき、ふと思い出すのが、

魔女の宅急便」に出てくるキキのお友達の言葉。



森に住みながら絵を描いている少女です。

彼女の名前はウルスラと言います。

本編で一度も出てこないから

彼女の名前を知らない人も多いかもしれませんね。



ウルスラの小屋で、キキが魔力が弱まり

飛べなくなってしまったことを告白する場面があります。

すると、ウルスラも「絵が描けなくなるときがある」と。




「ほんと?!そういうときどうするの?」



「そういうときはジタバタするしかない」

「描いて描いて描きまくる!」



「でもやっぱり飛べなかったら?」



「描くのをやめる」

「散歩したり、景色を見たり、昼寝したり、何もしない」

「そのうちに急に描きたくなるんだよ」



「なるかしら…」



「なるさ!」




とこんな風に会話が続きます。


このウルスラの言葉に何度救われたことか。

何をしても納得いかない、どうしたらいいのかわからない。

長く生きていると、そんな時があるものですよね。



でもそんな時は「やめてみる」のです。

何も考えずに、ただ丁寧に生活をする。

流れるがままに、時間に身を委ねる。



すると、いろいろなことが頭をよぎります。

私は何をしてるんだろう?

何がしたいんだろう?って。



つまり、できなくなっている時は、

自分のハートを見失っているときなんですよね。

周りの環境や常識などにとらわれてしまったり、

焦燥感にかられていたり、

見えないものへの義務感を感じていたり。

でも実際、それらの壁を作っているのは自分だったり。



だから「ああ、これがやりたい!」と、

自分のハートが訴えるようになるまで、

手放してみる必要があるということ。



浅田真央ちゃんがアイススケートの世界に戻ってきたのは、

一度手放したからなのかなぁ、なんて思います。

すぐには思うように結果を出すことはできないかもしれない。

でもやっぱり自分のハートがあるべきはアイスリンクの上、

そう思ったのではないかしら?




「魔女の宅急便」は大好きです。

ロンドンにいたときも一人で何度も見ました(←クライ?笑)

でも本当に元気をもらえる素敵な作品だから仕方がない。

何度見ても、この少女たちに学ぶことは多いのです。