先週末、千葉のとあるブルーベリー農園に行きましたブルーベリー

女性が一人で切り盛りする自然栽培で育ったブルーベリーは、
肉厚でみずみずしくて本当に美味しい


ザ・大量買い笑い







ちなみに私たちが普段スーパーで購入して食べる作物は、
慣行栽培」で収穫されたものです。

「慣行栽培」とは、
 化学肥料や合成農薬の使用を前提とした農業のこと。


第二次世界対戦後、人口が急激に増えた結果、
一定の作物収量を得る必要があったため、合成農薬や化学肥料を使って
農業を工業化させたわけです。 これは「緑の革命葉っぱ」と呼ばれています。


常に自然の脅威にさらされていた古代の農業は、
収穫量が現在の2割以下だったと言います。

これではすべての人の分の食料は賄えませんから、
失敗がないように、虫を寄せ付けず、雑草を根絶させ、
確実に作物が得られるようにしたわけです。


ところが、この革命に問題点を指摘した人物がいました。

 それがレイチェル・カーソンです。


彼女は「沈黙の春」という著書で、
合成農薬や化学肥料によって生態系が崩れて生物が死に至り、
いつか鳥が泣かない静かな春が来る、と危険性を訴えたのです。


環境問題に意識が集まり始めた時でしたから、
皆の意識は急激に有機栽培へと向けられるようになりました。


ここで混乱するのは、
有機栽培と自然栽培の違いです。


有機栽培」は合成農薬や化学肥料を使用しませんが、
認可された有機資材を使って栽培を行います


 一方、「自然栽培」は、
合成農薬や化学肥料を使用しないのはもちろんのこと、
有機資材も使用しません

 

つまり、

自然の中にいる生物の力を利用して栽培するのです。



ちなみに日本では有機JASが普及していますが、
実はこれは無農薬栽培ではないのです。
数種類の農薬使用は認められていますのでね。


さて、この「自然栽培」についてですが、
自然だからといって「ただ放置しておく」わけではありません。


これはサッカーゲームに例えるとわかりやすいのですサッカーボール

生産者はいわばサッカーゲームの監督。
農地となる土壌、雑草や昆虫、微生物など、
各プレイヤーの良いところを引き出して勝利に導く。
つまり収穫物を得る、と。

なので、ゲーム全体を見て、
どうすればより強いチームワークを引き出せるかを
考えることが必要なんですね。


以前映画化された「奇跡のリンゴ」は、世界で初めて、
自然栽培でリンゴを実らせたある生産者の物語でした。



そして私が訪れたブルーベリー農園も、
下記の写真を見ていただけるとわかる通り、
雑草がボーボーに伸びてます。






地面にはミミズや昆虫がそこらじゅうにいて、
空にはハチが飛び交ってました。

でも自然の中で立派に立つブルーベリーの木は、
とても逞しく、元気で、美しかったのです。

人間はもっと生態系を理解し、尊敬の心を持って、
その巡りに感謝し、喜んで収穫物を頂かなくてはねcat




毎日毎日暑いですが、
元気いっぱいな太陽を満喫してくださいませ。

ではまた明日ニコ