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年中、緑を絶やさない常緑樹ですが、
なぜ寒い冬でも凍らずにいられるのでしょうか。
ただ寒さに強いからというだけではないのです。
冬になる前にこつこつ、頑張って身体の中にあるものを溜め込むのです
それは何かというと、
「糖分」です。
普通の水に砂糖を混ぜると、
明らかに普通の水よりも凍りにくくなります。
(ちなみに食塩を混ぜるとさらに凍りにくくなります。)
つまり、葉っぱの水分に多く糖分を含ませることで、
凝固点を低くしているわけです。
植物は太陽の光を利用して光合成を行い、デンプンを作ります
デンプンは糖の最小単位であるグルコースから構成されていて、
植物が糖を貯蔵する形として最も一般的ですね。
ちなみに人の身体が糖を貯蔵する際には、
グリコーゲンという物質に変えて肝臓に蓄えられますよね。
糖はエネルギーを作る原材料でとっても大切ですから、
植物も人もいかに上手く貯蔵するかを考えて、ここまで進化したのでしょう
で、葉っぱに糖分を多く含む話に戻りますが、
冬を通り越したお野菜や果物は甘味がぐっと増します。
この植物の特性を利用して、出荷前にわざと寒さにさらして、
甘味を出す、という方法もあるくらいです。ほうれんそうとか、みかんとかね
私たちはその恩恵を受けて、
おいしいお野菜や果物を享受しているのですわ。
動物よりずっと古い歴史を持つ植物の叡智には、
本当に驚かされてばかり。リスペクトしないとね
本当に驚かされてばかり。リスペクトしないとね