疲れていたらかわいくないビックリマーク


「疲れ知らずのキレイ」を導く睡眠について書いてます。




まずは前回の記事からどうぞ


矢印美学のすすめ-疲れ知らず①













覚醒と睡眠のリズムは、ホメオスタシス(=身体の中の環境を一定に保つ機能)と、ある2つの生体リズムが補い合って一定の変動を繰り返します。




ヒトのからだは時間とともに常にリズムを刻んでいると書きました時計1日24時間を1つのサイクルとして捉え、これを位相と呼びます。この位相の調整を行っているものが、2つの生体リズムのうちの1つ、メラトニンです。







位相を支配するのは、脳の真ん中あたりに位置する視床下部の中の視交叉上核という神経核です。ちなみに視床下部は食欲や性欲などの本能や情動、またホルモン分泌の中枢機関でもありましたよね。ここから指令を受けてメラトニンを分泌するのが松果体という部分です。メラトニンは睡眠を誘導するホルモンの一種。夜暗くなると急速に分泌量が増えてアップ、光を感知すると減少しますダウン

















朝、太陽の光を浴びると、司令部から松果体へ「メラトニンを減らせ~」と指示がでます。体内時計に光を届けることによって、覚醒がスタートするわけですスイッチオン時差のある国にいっても数日経てばその土地の時間に慣れるのは、こうした単純な体内時計の仕組みがあるからなんですねスゴイ





また、メラトニンは、昼間に減少すればするほど、夜の分泌量が増えるという特徴がありますので、




ポイント朝、十分に光を感知させてメラトニンを減らしておくことで、


昼間の覚醒度は高く、夜は深い睡眠が得られます夜空












ちなみにメラトニンの原料は、必須アミノ酸のトリプトファンです。トリプトファンといえばセロトニンの原料でもありますよね。実はメラトニンは、「トリプトファンからできたセロトニン」が原料なんです。この2つの物質は分泌量が反比例します。セロトニンが多いとメラトニンは減り、メラトニンが多いとセロトニンは減るのです。つまり、





ポイントセロトニンは昼間の覚醒を、


そしてメラトニンは夜の睡眠を支配しているというわけですね。







メラトニンはまだその働きが十分に明らかにされていない謎の多い物質ですが、光を当て続けてメラトニンが分泌されないと、がん細胞が活発になるとも言われています。また強い抗酸化作用があるともいわれ、アメリカではサプリメントとして販売されていたりもします。









ポイント朝はしっかりとカーテンをあけて、


太陽の光を浴びましょうキイロキラ













外の光が得られなければ部屋をできるだけ明るくしましょう。


こうして体内時計がきちんと1日の始まりを認識できれば、夜には自然と深い睡眠に入っていけるはずですグッド!





次は2つ目の生体リズムについて書きます。