美人を決定付ける顔のパーツはどの部分だと思いますか
やはり「目」と答える人が多いかもしれません。「目力」や「目は口ほどに物をいう」などという言葉から推測するに、目はその人の気やエネルギーが放たれる部分でもあるのでしょう。大きく吸い込まれるような目は、それだけで印象づけることができます。ただ、今でこそぱっちり二重が美人の代名詞ではありますが、切れ長の一重瞼が美しいと言われた時代もありますから、美人の固定概念は時代とともに変るものなんですね
とはいえ、実は昔から現在にかけて、
美人に共通する重要なパーツが他にあるのですよ。
それが口元
目は整形やお化粧でいくらでも変えることが可能ですが、口元はそんな修正がしづらい部分です。口元の緊張感が薄れて半開きになっていると、品性が感じられません一方、あごを引いて口がキュッと締まっていると、知的に見えますよね知性は美を連想させますから、それだけで大きく印象が変るのです近頃は、目だけキレイに作り変えて口元が緩んでいる残念な人がとても多いような気がしてなりません。
ではなぜ口元が緩んでいる人が多いのでしょうか
多様な理由があるかとは思いますが、一番の要因は・・・
口呼吸をしているからです
下記をチェックして、いくつか当てはまるようであれば、口呼吸をしている可能性がありますよ
無意識のうちに口が半開きになる
唇がかさかさに乾いている
朝、目覚めたとき、喉がひりひりする
花粉症、または鼻炎である
出っ歯、または受け口である
ひどい鼾や歯軋りがある
睡眠時無呼吸症候群である
横向きやうつ伏せで寝る習慣がある
出っ歯や受け口など、歯並びに関する影響があるのは意外に思えるかもしれません人は食べ物を飲み込むときに唇を閉じて口腔内の圧力を下げるのですが、口呼吸をしている人は食事のときも口を開けて呼吸をしているため、唇のかわりに歯と舌を使って口を塞ぎます。よって食べ物を飲み込むたびに舌圧が上下の歯に加わり、歯が押し出されて、出っ歯や受け口になってしまうのです
口を閉じて鼻で呼吸してみると分かるのですが、口を閉じていると舌が前歯の裏に吸い付きますよね。よって、眠っている間、鼻呼吸をしていれば空気の通り道が確保されるのですが、口呼吸をしていると舌が前歯から離れてしまい、気道を塞いでしまうので鼾をかくようになります。そして、それに付随して起こるのが、無呼吸症候群というわけですね。
口は解剖学では消化器官であり、鼻はれっきとした呼吸器官です。鼻粘膜には常在菌を含んだ空気をろ過して、さらに加湿する機能が備わっていますが、口にはそんな防御機能はありませんよって口から空気が入ると、冷たくて菌がうようよしている空気が扁桃を直撃して免疫力を大幅に下げてしまいます。また口呼吸は酸素の摂取量が鼻呼吸よりも少なくなるため、細胞が酸素不足になります酸素は細胞のリモデリング(再生)に欠かせない要素でしたよね。代謝力が落ちることは、美を保つ上でもっとも避けたいことです
口呼吸は美容面だけでなく、健康面においても悪癖といわざるをえません。
できるだけ直すようにしたいものですね