ジャマイカに行った友達からおみやげにハーブティーをいただきました
日本ではなかなかお目にかかれないSarsaparilla(サルサパリラ)という中南米および一部のアジア原産のハーブです 使われるのは主に根っこの部分。ステロイド系サポニンという成分が多く含まれていて、これが水と混ざると石鹸のように泡立つため界面活性剤のような働きをします
界面活性というのは水と油の乳化作用のことです。シャンプーや化粧品、洗剤などに含まれる成分ですね クリーム様のものはすべてこの界面活性剤が入っています。ただし
市販のものは人工的に作られた合成界面活性剤なので、天然のものとは作用の仕方が違います。何年か前に、その恐ろしさが世に出回って騒がれたりしましたが、あれはどこへ行ってしまったのでしょうか
怖いんだよー
このステロイド系サポニンはさらにサルサポゲニンという成分を産生するのですが、これが女性ホルモンの一種であるプロゲステロンのような働きをするため、婦人系疾患などに使われますね さらにはコバルト、セレン、亜鉛、スズなどのミネラルがとても豊富なため、抗酸化力がバツグン
なので抗菌・抗炎にはもってこいです。そのほかにも肝臓のサポートや、関節炎、性欲促進、消化器系疾患の緩和など幅広く用いられます。日常使いとしてのポイントはサポニンが毒素と結びついて体内への吸収を妨げるので、体をすっきりさせるデトックス効果が高いことかな
ちなみにホメオパシーにもSarsaparilla Officinalisというレメディがあります
このOfficinalisというのは薬用という意味。こちらは主に泌尿器系の症状に用いられることが多いのですが、よくみるとWild Licoriceと書いてあります
リコリスとは根っこの部分が甘いため甘草(カンゾウ)と呼ばれている有名なハーブ。こちらも生薬としてこの甘い根っこの部分を使用します。近縁種なのでしょうかねでもリコリスはマメ科で、サルサパリラはイバラ科だよなあ
学名もリコリスはGlycyyhiza glabraで、サルサパリラはSmilax ornataで全然違うし
でもリコリスも強肝&消化器系粘膜を保護するハーブなので、サルサパリラと効能は似てるんですよね。
ヨーロッパではリコリスの甘味を使ったキャンディがありますよねキャンディを食べて肝臓を強化できるなんて理想的
でも私が最初に見たのはグロテスクな、キャンディとは思えない黒い物体・・
味もキャンディらしからぬフクザツな珍味だった覚えがあります
でもこんなにおいしそうに見える(?)種類もあったりして
ところで中南米で有名なハーブといえば、なんといってもマテですよね
日本でもぽつぽつ見かけるようになってきました。ハーブの講義でニカラグアに住んでいた方にお会いしたのですが、あちらでは日本で緑茶が飲まれるようにマテ茶が愛飲されているとのことマテを飲む時のカップを持ってきてくれたので、珍しくて思わず写真
木でできたマグ。かわいい
飲み方がこれまた変っていて、茶葉をマグにそのまま投入して、この穴のあいたスプーンで飲むという ティーバッグに入れるという観念がないんだな。まあ、このほうがてっとり早いよ、うん
マテは成分にアルカロイド(カフェインなど)を含みます。アルカロイドは中枢に直接作用して深い鎮静や興奮をもたらしますが、この「中枢」に作用するというのがネックでして、常習性が出たりします。コーヒーも同じ。これを毎日飲むって、やっぱりさすが中南米って感じです このアルカロイドを含む植物から作ったホメオパシーレメディがありますが、、、どんどん話が飛ぶので、今回はこれで終わらせます