本当にひさしぶりの日記だなぁと思う。
3.11以来色々な思いが自分の中に渦巻いていて、ちっとも気持ちの澱が沈下せず。
多すぎる情報はまさにカオスで、乱れる心に拍車が掛かってしまうし。
自分が取るべき行動の指針が定まらないまま、取り急ぎ身の回りの水に気を使ってみたり。
野菜もどこ産なのかとか、いよいよ本当に気にしなきゃいけないかとか。ぐるぐる。
いま、氾濫してる情報は怒りに満ちてる。と思う。大雑把に言って。
har.は昔から、自分が肌で感じ取る「雰囲気」みたいなのにとても影響を受けてしまう。
情報量を制限しないとついには自分をコントロールできなくなってしまうし、陰と陽だと確実に陰の方に共鳴してしまう。
悲しみとか、怒りとか。
だから自分自身が陽でありたいといつも願う。
最近も例によってバンしそうだったので、情報収集をやめて気持ちを沈めよう、と思った。
今情報収集を止める事は正直怖かったけど、乱れ飛んでる情報全部にシンクロしてしまう自分の方が怖かった。
というのは、自分の中で、ずーと何かのアラームが鳴っていたのよね。
周囲にある何かを危険と捉えてた。
har.の周りの人達は、どちらかと言えば「あれに気を付けて!これにも気を付けて!未来の為、子供達の為に!!気を付け過ぎるという事はない!」というタイプ。
バリバリの保守派だと、備蓄庫を買ったとか、食器を洗った後にペットボトル水で更に流すとか、色々あるけど、まぁきっと皆も周りで聞いてるよね。
har.はそういう人達のことを、否定する気はない。
むしろ皆ちゅうたろの事を気に掛けてくれているし、やっぱり滲み出るのは感謝だなぁって思う。
だって放射能は怖いよね。
誰だって怖い。
病気になるかも知れないし、しんじゃうかも知れない。
これから生まれる子達に、障害や奇形が出るかも知れない。
だから過去に起こってしまった事に対して、皆悲しんで、怒ってる。
これからの未来に起こりうる事に対して、怯えて怒ってる。
ある日突然、それまで自分の信じてた「日常」や「未来」を暴力的に奪われた事への怒り。
それをパワーにしてる。
ちゃんとそのパワーを一つの方向に昇華させようとしてる。
バイタリティーある。
心底そう思ってる。
じゃあなんで自分はそうなりきれないんだろ?ちゅうたろの事を守りたいだろ?何が引っ掛かっているのか、アラームの意味は何なのか、わからなかった。
自分は母親失格なのかなぁ…
そうしたら今日、たまたま、新聞に記事が載っていて久々に読んだ。
お父さんの記事だ。
お父さんには娘が2人、息子が1人いる。
娘2人は同じ年齢の子達の勉強に少し付いて行けずに支援学級に入っていて、息子はダウン症で寄宿舎付きの支援学校に入っている。
奥さんは一昨年に心労で自殺してしまってる。
自分も何度か、生きているのが辛くて自殺を考えた事があったけど、長女が支援学級に入って明るく活発に変わって
「身体に障害がある人を助けたい」
と、卒業後に資格の勉強を始め、一生懸命に頑張っているのを見て、何度も励まされていたんだって。
お母さんが亡くなった時も元気に振る舞って、涙を見せずお父さんを助けてくれた。
その長女が、今回の地震の津波で亡くなった。
何日も愛娘を探し回ったお父さんが見た長女のご遺体は、とても綺麗で、赤ちゃんの時からの長女の成長の記憶が頭を駆け巡って、涙が止まらなかった。
帰宅ししばらくしてから次女に報告すると、次女はぐっと黙って言葉を発しなかったそう。
しかしお通夜の席で親戚の人達が集まって、炊き出しをするさなかに
「私もこれからは煮物くらい作れるようにならないと」
と呟いていて、お父さんはハッとした。
それまでは家事は家族に任せきりだった次女が…
それからしばらくして。
悲しみに暮れながら、疲れきっても目の前の仕事を続けるお父さんが帰宅すると、お味噌汁のにおいがしていた。
次女が「自分で作った」と照れて待っていたのを見て
「この子も大きくなっているんだ」
と実感したんだって。
生きていくよ、と胸に誓った。
そういう記事だった。
har.はうわーん、と泣けてしまってセーブできなかった。
たくさんの涙を流しながら、でも自分の心の澱が地震の日以来、初めて沈澱していくのを感じていた。
上手くは言えないんだけど、色々思って隠れちゃってたhar.の心の中にある芯を、光が一瞬照らしてくれたっていう感じがした。
ほらそこにお前の根っこがあるぞっていう、またにピーン!と琴線に触れた記事だったのだ。
その「光」って、やっぱ「希望」だよね。
口にすると恥ずかしいけどさ。
だからって言って全て悟りを開いたとか、んなこた有り得ないし、これからも自分は右にも左にも、白にも黒にもなれないかも。
相変わらず陰に引き込まれてしまう日もあるにきまってる。
でも今日は、自分が信じる祈りを自分の中に見つけられた。
全ていとをかしなんだって
どっかで誰かが言ってる気がした