◆うらにはにはには なにがある?
◆うらにはにはには なにがある?【 雛が巣立ちました 】雛がいない ‼そう気づいたのは昨日の朝でした。前日まで二日間の雨が続いたどこかで、雛は巣立っていったようです。ずっと、近寄らないように。伐採のときも巣の周りに木がなくならないように、環境がかわらないように注意して。それでも、生きているのか気になって、時々そっと覗きにいった。賢くて、声もたてずにじっとしてる。時々、私を親鳥と間違えて口をあけた。耳を澄ますと、たまに小さな小さな声で鳴いてた。色々調べたら、鶯はつがいでやってきて、オスが見張ってメスが餌をやるらしかった。ホーホケキョは、敵がいるぞ。ケキョケキョは、安心、今だ。という、オスの合図だと書いてあった。私が作業をしているとき、親鳥はほとんど来なかった。いつ、餌をもらっているのかなぁといつも心配していた。下庭に降りないとき、鶯のケキョケキョという声を聞くと、今もらえてるかなと、思ったりした。雛の成長は14日くらいとあったので、そろそろかなと思ってた。それが。サヨナラも言わないで行くなんて。雛はきっと、親と一緒にちゃんと飛んでいったんだよ、と父が言った。最後に、出てくるところを見たかったなと思った。でも。これでよかった。というか、これが自然なんだと思った。人間に観察されるんじゃなくて、人知れず自然の中で育って、巣立っていった。親鳥は、気づかれないように餌を運び、ちゃんと育てた。巣立ちの日は、きっとこの二日間。霧のような雨が、敵の目を隠してくれたのかもしれないと思う。はじめて、巣を覗いた日のことを思い出す。薄暗い巣の中で、黒いかたまりが、一斉に口をあけた。線香花火がパッと開いたように、ドキッとした。それからは、よく寝ていたね。敏感な鳥だと聞いていたから、写真一枚撮らなかった。 そこにいてくれているだけで、安心だった。この庭をスタートしたのと、おんなじくらいに生まれてきたんだね。いちばん心細かったときに、そばにいてくれてありがとう。いつもの庭が、広く感じるよ。ちゃんと鳴けたかな。元気で育つんだよ。さよなら。第21日め。午前5時。