中学の同窓会に出た。

それぞれが「今」の自分を持ち寄っていた。

見せたいものと、見せたくないもの。

比べたい気持ちと、比べられたくない本音。


成績が良かった者、不良だった者、地元に残った者、離れた者。

みなん探り合ってる「どんな仕事?」「どこに住んでる?」


卒業から25年

40歳まで生きれなかった者がいた。自死もした。

病と闘う者がいた。

必死に働き、暮らす者がいた。

それだけで十分、立派だ。


「うちは10%広い家だから」

そう言って安心していた友人がいた。

都心の10%狭いマンションと、田舎の10%広い一戸建て。

比べられないものを比べる、人間の性。

そんなことを話しに来てないよ。


帰り際、唐突に収入、家、ローン返済 

聞かれた。

あーやっぱり気になるか。と思った。

最後だから人生の中間発表だよ。

答えると相手の目の奥が、ほんの少し変わるのを感じた。


同窓会に行ったのは、つながりが欲しかったからだ。

でも、少し違っていた。

皆、懸命に生きていた。

私は、少しだけ静かに見ていた。


この歳になって思う。

勝ち負けではない。

ただ、それぞれが、それぞれの位置で、生きている。


みんな迷いながら後悔しながら生きていて

ほんの少しのズレから色々な現在へ辿り着いている。