症例 治療1回目(8/31朝)
☑患者 中1の長男。
☑主訴 発熱、頭痛、体が熱い、しんどい。
☑現病歴 早朝、息子がハアハア言いながら起きてきたので、何事かとリビングに行くと、熱が高くしんどいとのこと。
検温すると39度ある。
なくほどしんどい、頭痛は前額部と頭頂部、とにかく体が熱い熱いと言っている。
無汗。
☑経絡腹診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑脉状診 浮、数、実。
☑比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑証決定 腎虚証。
☑適応側の判定 病症に偏りなく男の子なので左。
☑本治法 銀1寸3分1番鍼で左太谿を補う。右関上浮かして胃の脉位に浮いた虚性の邪を脉位の右胃経を切経して最も邪気実が客している上巨虚から堅に応ずる補中の瀉法。

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☑標治法
  • 水かきの鍼
適応側と反対の右側から左側の順に両手の水かきの部に瀉的に刺鍼。

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  • 散鍼
全身に気を巡らせるように散鍼。
後頚部~肩背部には瀉的に散鍼。
☑止め鍼×セーブ鍼 中脘穴→非適応側の天枢→適応側の天枢→下腹部正中にの最も虚した箇所に火曳きの鍼→百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。

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治療2回目(8/31お昼)
☑経過 少し元気になっている。38度。頭痛はなし。汗はまだかかない。
☑経絡腹診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑脉状診 浮、数、実。硬さがマシ。
☑比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑証決定 脉証腹証一貫性より腎虚証。
☑適応側の判定 左。
☑本治法 太谿を補う。
☑標治法 両手に水かきの鍼、全身に散鍼。
☑止め鍼×セーブ鍼 中脘穴→非適応側の天枢→適応側の天枢→下腹部正中にの最も虚した箇所に火曳きの鍼→百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
治療3回目(8/31夜)
☑経過 座ってられるようになったり、横にならなずにおれるようになったが、夜になってまた熱が上がってきた、額と頭頂に頭痛がある。
☑経絡腹診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑脉状診 浮、数、実。昼より締まりがあって輪郭がある。
☑比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑証決定 腎虚証。
☑適応側の判定 左。
☑本治法 左太谿に補法。右上巨虚に枯に応ずる補中の瀉法。
☑補助療法 
  • 宮脇奇経治療 前額部痛に右陥谷-右合谷、頭頂部痛に左太衝-左通里に主穴に5壮、従穴に3壮知熱灸×金銀粒貼付。
☑標治法 水かきの鍼×散鍼。
☑止め鍼×セーブ鍼 中脘穴→非適応側の天枢→適応側の天枢→下腹部正中にの最も虚した箇所に火曳きの鍼→百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑治療後 頭痛消失。ようやく汗をかきだした。
治療4回目(翌9/1の夜)
☑経過 今朝37度に下がる。1日を通じて楽に過ごせた。夜になってまた38度にあがってきたが、体が熱いだけでしんどさはない。
☑経絡腹診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑脉状診 浮、数、やや実。ずいぶんと硬さがとれ柔らかくなっている。
☑比較脉診 腎肺虚、脾心実、肝平。
☑証決定 腎虚証。
☑適応側の判定 左。
☑本治法 左太谿に補法。右上巨虚に枯に応ずる補中の瀉法。
☑標治法 水かきの鍼。3~4指間からやや出血。こういうのはいい兆候。出るものは出す。全身に散鍼。
☑止め鍼×セーブ鍼 中脘穴→非適応側の天枢→適応側の天枢→下腹部正中にの最も虚した箇所に火曳きの鍼→百会左斜め2~3㍉後ろの陥凹部に補鍼。
☑治療後、即座に37度3分まで下がる。
☑経過 今朝(9/2)36度4分、解熱、治癒。 
急性発熱の病因病理
以前に投稿した記事をご覧になってください。
解熱鎮痛剤×抗生剤を使う?使わない?
以前に投稿した記事の後半にまとめてありますのでご覧になってください。

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