昼休み用事をしていると妻から電話。
出ると死にそうな声で?「・・・しんどい何とかして」とのこと、午後の臨床開始まで20分しかないので急いで来させようとしたが、頭痛と吐き気で動けないらしい!?
仕方がないので帰宅、幸い車で5分くらいの所に自宅があるのでなんとかなるかなと、ただし10分くらいしか時間がとれない。

明日娘が通う幼稚園の行事で保護者は朝から先生たちと準備をしていたが、急に頭痛が起こり次第に吐き気が襲ってきたとのこと。
本人は胃がストップしていると訴える。

頭痛から始まったわけだからまず最初に肝胆が変動して、次いで吐き気は脾胃に横逆したことになる。
難経流に分析すると賊邪であり、相剋的に伝変するのは余りよろしくない。
なので症状も重い。
※詳しくは七伝と間臓を研究してください。
お腹も脉も脾虚肝実になっている。
右適応側の脾虚肝実証で本治法。
銀1寸3分1番鍼で右太白を補う→検脉→脾が充実、心がまだ出ていないので次いで右大陵を補う→検脉→心が充実、相剋する肝の脉位に虚性の邪を触れる、左太衝に堅に応ずる補中の瀉法→検脉→肝の実が取れる、右関上胃の脉位にも虚性の邪を触れる、左豊隆に塵に応ずる補中の瀉法→検脉→脉が整う。
制限時間が来たのでこれで治療をおいて中宮へ戻る。

午後の一人目の患者の治療を終えた段階で電話して様子をうかがうと、
「もう大丈夫\(^o^)/」
治療後数分したらすっかり良くなって引き続き明日の準備をしているとのこと。
安心して臨床に戻る。

あらためて本治法のすごさを知りました。

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