2/4(日)第23回紀州口熊野マラソン鍼灸ボランティアに参加しました。
(一社)和歌山県鍼灸師会では普及啓発事業の一環として毎年同大会での鍼灸ボランティアを実施しています。
今年も要請をいただき、ランナーのコンディショニングケアと負傷や故障の治療を行いました。
また萩野会長の案で、今回から熊野高校看護学科の学生さんに受付のお手伝いにきていただきました。
これも多職種連携の1つの形です。
スタッフミーティング。
衛生面やドーゼオーバーに細心の注意を払うことを申し合わせました。
レース前のコンディショニング調整、故障部位や持病を持つランナーは少しでも不安を解消してレースに臨みたい、レース中の負傷、レース後の筋肉痛やあちこちの痛み、明日に疲労が残らないように等々、たくさんの利用者が鍼灸ルームを訪れました。
腕を奮う、
和鍼会員。
スポーツイベントでの鍼灸ボランティアでは、より多くの方々にはりきゅうの素晴らしさを知っていただけるように、1人の治療時間を5~10分以内としています。
このような限られた治療時間でも効果を出せるノウハウが、(一社)東洋はり関西STYLEの学術にはあります。
補助療法の奇経治療と子午治療を主に用います。
簡便な診察診断と治療法で即効性があります。
今回はオール奇経治療でいきました。
テスター、お灸道具、中野セット。
ランナーもお灸に興味津々。
治療後の効果にさらに驚いていました。
後半の方で、レース後右膝が痛くなり歩くこともままならず、特に階段の昇り降りができないというランナーが来られましたが、ここであらためて奇経治療の威力を確認することができました。
聞けば長崎県から参加されておられ、少しでも歩けるようにしてあげないと帰るに帰れません。
膝を曲げるときと階段を降りるときが痛くて体重が乗せれないということでした。
宮脇奇経では、この問診で奇経パターンを導き出すことができます。
■屈伸
□曲げると痛いは衝脉。
□伸ばすと痛いは足厥陰脉。
■昇降
□昇ると痛いは衝脉。
□降りると痛いは足厥陰脉。
ということでこの患者さんは曲げるときと階段を昇るときに痛いので衝脉と足厥陰脉の2パターンを用います。
右公孫-左内関と左太衝-左通里にテスターを貼って歩いてもらうと歩けるようになり、屈伸、昇降も何とかできるようになったので主穴に5壮-従穴に3壮知熱灸。
これで無事に帰っていただくことができました。
やっぱり宮脇奇経治療は凄いですね。

夕方になっても雪が残っていましたから気温が相当低い中でのレースとなりました。
その結果、鍼灸ルームに来られた全てのランナーの体が冷えきっていました。
こうゆうコンディションの中では寒邪の凝滞性がモロに影響します。
筋肉痛よりもひきつり系が多く見受けられたのはこのためでしょう。
最終報告では計250名余りのランナーが鍼灸ルームを利用してくださったようです。
その内訳を見ると県内だけでなく全国から参加されています。

このボランティアが直接個人の鍼灸院に還元されるかと言えば必ずしもそうではありませんが、鍼灸界全体で捉えると間違いなく大きな収穫です。
これを機に住まいの地域の鍼灸院に訪れていただけたとしたら鍼灸ファンを増やしたことになるわけです。
事実口熊野マラソンでの鍼灸治療で良くなった体験がきっかけでうちに治療に来てくれましたというお礼の報告を地方のの鍼灸師の先生からいただくことがしばしばあります。
その度にああやってよかったなと思います。
これは個人レベルだけで考えているうちは決して味わえない達成感です。
是非大きな視点をもって、鍼灸会全体として考えてください。
よろしくお願いします。

スポーツイベントでの鍼灸ボランティアは、直接鍼灸ファンを作ることができ、全国にファンを増やすことができるとっても素敵なツールです。
みなさんも是非積極的にして参加してみてください。

注意事項は、
■見返りは求めないこと
■鍼灸責任賠償保険に加入していること
■治そうとするあまりやり過ぎないこと。
これらを守って日頃磨いた技量を発揮していただければきっと有意義なものになると思います。

大きな事故や怪我なく無事に終えれたことがなによりです。
みなさんお疲れさまでした。

毎回豪勢なお弁当が支給されるのを楽しみにしていたのですが、ご存じの通り油濃いものをとると例の胆石が動くので、今回は妻の特製弁当を持参していきました。
お陰で元気にたくさん治療をすることができました。
Thanks(^з^)-☆

via ONE
Your own website,
Ameba Ownd