10/15(日)、(一社)東洋はり医学会関西10月の例会が開催されました。
今月は、
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☆臨床こぼれ話 丸尾頼廉先生

☆普通部一年 経絡治療学基礎講座
①病因論 中島聡子先生 
②病証論(1)  神開雄三先生

☆普通部二年 経絡治療学応用講座
①経絡治療における標治法(ナソ・ムノ編) 森井弘武先生
②小児はり(臨床編) 宮脇ゆかり先生

☆高等部/研修部 経絡治療学臨床講座
①故・柳下先生の臨床追試講話(8) 三好力先生
②五臓の生理と病因病理と病症「脾」 中野正得

☆認定アレルギー専門鍼灸師養成上級講座
①実技デモンストレーション 茶谷隆晴先生
②実技 補法と瀉法の基本刺鍼 三好力先生

☆会員症例発表  
A班
①腰痛 小河千夏会員
②皮膚の痒みと乾燥 則内千緒会員
B班
①出産後のアトピーの痒み悪化 大出巧会員
脇腹・腰下肢痛 山川健会員
C班
①生理痛 乾剛会員
②腰痛 小笠原誠会員
D班
①慢性の重だるい腰 田辺真理会員
②肩こり・首・背部痛 西池貴美代会員

☆聴講部 経絡治療入門講座
臨床の現場から 松山晋一先生

☆私の臨床室 田中亮先生

☆今月の実技指導 
普通部1年 
補法、小里方式
普通部2年
補中の瀉法(塵・枯)、小里方式
高等部 
補中の瀉法(塵・枯・堅)、小里方式 
研修部 
疾患別小里方式(婦人科疾患)

☆特別講座
「鍼灸治療の再現性を高める環境構築論初級篇
「そもそも」考から始める経絡のインフラ整備 」
外来講師 大学堂鍼灸院院長/上海中医薬大学附属日本校客員講師/中国国立上海中医学大学修士研究生/鍼灸師・鍼灸学士 岡西裕幸先生
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というラインナップでお届けしました。

会員のみなさん、今月の例会も何か収穫はありましたか?
昨日治せなかった患者さんを明日は治せるように、毎月1つでもたくさん仕入れて帰ってくださいね。
実技では、特に自分に何ができていて何ができていないかを確認してください。

補法においては
□今生きて働いているツボを取れているか?
□穴所に構えた押し手は重たくないか?
□取ったツボにピタッと鍼尖が当たっているか?
□無理なく痛くなく刺入ができているか?
□目的の深さを捉えられているか?
□気至るが分かるかどうか?
□気をもらさずに抜鍼ができているかどうか?

瀉法においては
□陰実・陽経の邪共に、脉状から実邪か虚性の邪かあるいは気血の滞りであるかを鑑別できているか?
□鑑別した邪に対して脉状に応じた手技手法(浮実・弦実・枯・堅・塵・和法)を選択し施せているか?
□抜鍼の際の下圧の加減は丁度良いか?

その他
□何より立てた証があっているか?
□四診で得た情報から変動経絡を弁別できているか?
□脉証と腹証は一致しているか?
□診立てに整合性はあるのか?
□刺鍼によって脉状・お腹・皮膚の艶・顔色・病症など、体は変化したのか? 

できれば課題はその日うちに解決できるように取り組んでください。
例会は、初学者にとっては経絡治療を習う場ですが、中級者・上級者にとっては今の自分の現在地(値)を知る貴重な機会です。
是非ご自分の習熟度に応じて例会を有効活用してください。

今月は特別講座がありました。
講師の岡西先生には惜しみなくそのご経験と実技を披露していただきました。

「流派を侵さないインフラ整備のご提案」と仰っておられましたが、これは本当に素晴らしい試みだと思います。

岡西先生のベースである中医学は弁論治、私たちのベースである経絡治療は随療法で、どちらも症(現象)ではなく(本質)に治療の目標を置いているという共通項があります。

先生の意図するところを正しく汲み取って、せっかく私たちのために提示してくださったこの素晴らしいご提案を、随証療法におけるの病態把握の一助となるように是非有効活用してください。

岡西先生、遠くまでお越しいただき貴重なご講演をありがとうございました。

また、例会と並行して、午前は鍼灸学生のみなさんに伝統鍼灸を体験してもらうための勉強会「学生向け経絡治療勉強会」を、午後からは経絡治療に興味がある、学んでみたいと考えておられる鍼灸師・鍼灸学生のみなさんを対象とした「平成30年度第1回入会説明会」を開催しました。
お休みの日にも関わらずお越しいただきありがとうございました。

〈今後の予定とお知らせです。〉
☆11月例会日程 11/26 会場は森ノ宮医療学園専門学校です。
☆今年度の例会日程 12/10 1/21 2/18 3/18
☆聴講生歓迎。学生は1,000円。友人、知人をご紹介下さい。
事前にご予約ください。当日の参加も歓迎です。(toyoharichokoh@yahoo.co.jp 担当:宮田まで) 

URL: youtu.be

来月もみなさんとお会いできるのを楽しみにしています(*^^*)

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