フジワライブキ先生に施術してもらいながらインタビュー

その399

いい船に乗りたい

綿谷　・・・藤原先生みたいなスタイルで仕事をやっている人っているのですか？

藤原　僕みたいなスタイルというのは・・・レンタルスペースや患者さんのご自宅や、いろいろなところに行って施術をしているってことですか？

綿谷　そうですそうです。拠点を持たずに、フリーランスで、SNSで宣伝することもなく。・・・藤原先生の鍼灸師の知り合いで、そういうスタイルで仕事している人って、いないでしょう？

藤原　知り合いには・・・いないですね・・・。

綿谷　いないでしょうねぇ、かなり独特なスタイルに見えます・・・患者さんからのご紹介だけで・・・「よくやれているなぁ」と尊敬します。ちなみに、患者さんは増えているんですか？

藤原　そう・・・すかね・・・。

綿谷　常連さんの数が安定しているんですね。「これだけ常連さんがいていただければ十分だ！」ぐらいの感じ・・・藤原先生が、フリーランスの鍼灸師になって3年、やっと安定してきた感じですかねぇ。

藤原　それこそ、３年ぐらいやっていると、久しぶりの方とかもいるので・・・半年ぶりにとか、一年ぶりとか、一年半ぶり・・・。

綿谷　はいはい。

藤原　そういうお久しぶりの患者さんは、プラスアルファーで、ご新規の患者さんに近い形になりますから・・・。

綿谷　なるほどなるほど。「久しぶりのお客さん」って、うれしいですよね～。「僕の施術は嫌がられていなかった！」って証拠ですからね。まぁ、藤原先生、正直者だし、性格もいいし、患者さんには気に入られますよね・・・。

藤原　まぁまぁまぁ・・・。

綿谷　藤原先生、第一印象もいいし・・・。

藤原　僕の第一印象はいいかもしれないですけど・・・僕は、言われたことをやらない男です！

綿谷　ははは！

藤原　納得しないとテコでも動きません！！

綿谷　ははははは！その考え方は、やっぱりフリーランサーです。会社組織では無理です・・・。

藤原　そうでしょうね・・・。

綿谷　会社組織には入れないけれど・・・、紹介だけで、そこそこの患者さんがついていて・・・。

藤原　それこそ、たまに新規の患者さんもいる、久しぶりの患者さんからも、お声をかけてくれるっていう、そういうループがあると、極端に患者さんが減るってことはないですね・・・なので、これが安定なのですかね・・・。

綿谷　それでいいと思いますよ。お客さんは、ちょっとずつ増えていけば・・・。なので、どこかの組織の社員とかに今はならない方がいいと思います。

藤原　ならないというか・・・う〜ん・・・今は、僕の自由にお仕事をさせていただけていますし・・・。

綿谷　けど、藤原先生って今、32歳でしたっけ？まだお若いから、いろいろな新しいお仕事のお誘いが、いっぱいきますよ！

藤原　そうすかね・・・。

綿谷　来ます！ 35歳ぐらいまではいろいろな話が来ます！！「うちの院に来てくれよ〜」とか「一緒に会社つくろうぜ！」とか・・・。けれど、藤原先生の今の状態だと、動かない方がいいように思います。

藤原　そうすね・・・。

綿谷　あの～、ギャンブルの用語で「見（ケン）」ていうのがあるんですけど。「これだったら勝てる！」っていうのを見極められるまでは、勝負に出ない・・・それまでは、ず～っと眺めている・・・。

藤原　うんうん、様子見の状態ですね。

綿谷　そうです。人とか社会とかが全体的に動いていて、複雑になっている・・・それを、ず～っと様子を見る・・・。

藤原　以前の僕だったら、いただける話には、全部、食いついてましたけど、今はすぐに食いつかなくても・・・。

綿谷　余裕がある感じ・・・。

藤原　まぁ、そうすかね・・・あと、もし僕が乗り込むのであれば、できれば、いい船に乗りたいです！

綿谷　そうですよね。乗船するなら大船に乗りたいですよね・・・まぁ、大船が港に来るまでは、のんびり海を眺めていましょう・・・。僕の経験上ですが「いい話があるんだけど、やらない？」って、向こうからやってくるお仕事の話は「誰もやってくれないから、おっちょこちょいの、あいつにやらせちゃおう！」っていう、ぜんぜん、よくない話です・・・。

藤原　ははは。

綿谷　僕の経験では「いい話」って言われた船は、ぜんぜん「大船」じゃなかったです・・・全部「ドロ船」でした・・・。

つづく・・・

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