帝国海軍の慢心は伝統的なのか!?ミッドウェーの二の舞がサボ島沖海戦でも起きてしもたやんか!!の巻 | 第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

第伍章「あっそう、ふ~ん!!」

主に戦史について取り上げてますが戦史には諸説ありますので、明らかな誤記以外はご容赦を!!

サボ島沖海戦は、
 
1942年10月11日深夜~12日に
 
餓島北端の北東にあるサボ島北西方面で、
 
餓島に対する重火器の輸送を図るため、
 
ヘンダーソン飛行場を砲撃し迅速な輸送を支援する
 
第六戦隊を基幹とする艦隊と、
 
餓島周辺海域を警備する米艦艇との戦闘。
 
 
 
 
 
 
 
第六戦隊の重巡青葉・古鷹・衣笠、駆逐艦吹雪・初雪は、
 
餓島のヘンダーソン飛行場に対し
 
艦砲射撃を実施するため戦闘海域に接近します。
 
 
 
 
 
 
 
スコールから出ると、左前方に艦影を発見。
 
第六戦隊司令官五藤存知少将は、
 
これを餓島への輸送部隊の
 
水上機母艦日進・千歳
 
駆逐艦秋月・夏雲と間違えてしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
なんでも、発見した艦影の中に輸送隊の日進などに
 
類似した艦影があったそうな・・・。
 
 
艦隊司令部は本作戦当初から
 
「作戦海域には敵艦はいない!」
 
との、何の根拠もない思い込みから
 
航空偵察もろくに行わずにいました。
 
 
距離7000mで見張り員から
 
「前方の艦影は敵艦」と報告があったのに、
 
なんの警戒態勢も取りませんでした。
 
その上、敵味方確認の為に
 
発光信号で確認を取らせる始末。
 
 
五藤司令官の脳裏には、
 
ひょっとして第一次ソロモン海戦の大勝がよぎり、
 
「米艦隊など恐るるに足らず」と
 
言うのがあったのかも・・・。
 
 
 
しかし今度は違ってた。
 
敵は早々に偵察機を飛ばし
 
第六戦隊の動向を把握し
 
待ち構えていました。
 
 
そしてレーダーを最大限発揮し、
 
また青葉の発光信号で位置を確認してから砲撃を加えています。
 
青葉は集中砲火を浴び、艦橋は破壊され戦隊司令部は一瞬で壊滅。
 
青葉は40発以上の命中弾を受けて上部構造物は原形をとどめず、
 
しかし機関は無事だったので煙幕を展張して、全速で避退に移った。
 
 
 
次に標的となったのが古鷹。
 
命中した砲弾で魚雷が誘爆。
 
それでも古鷹は砲撃を継続し、
 
軽巡アトランタに損害を与えます。
 
しかし魚雷誘爆の火災が、
 
古鷹を敵から丸見えにしてしまったので
 
さらに集中攻撃を受け、沈没。
 
 
 
 
 
 
衣笠と初雪が反撃し、
 
重巡ソルトレイクシティ・軽巡ボイシに
 
損害を与えてから離脱します。
 
 
青葉の左前方を航行中だった吹雪も
 
当然に集中砲火を浴び、
 
弾薬庫爆発により轟沈してしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
この後、古鷹救援に向かった
 
輸送隊の夏雲・叢雲が
 
敵機の空襲で沈没してしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
この海戦だけ見ると帝国海軍の惨敗ですが、
 
輸送隊は無事に餓島へ物資を陸揚げ出来たし、
 
敵の損害は駆逐艦ダンカン沈没、軽巡ボイシ大破
 
 
 
ダンカン
 
 
 
重巡ソルトレイクシティー小破、
 
駆逐艦ファレンホルト大破となり、
 
損害を被った他の敵艦隊もルンガ沖から退避しており、
 
その間に第三戦隊(金剛・榛名)による
 
10月13日ヘンダーソン基地艦砲射撃が実施されているので、
 
戦略的にはまずまずと言ったところでしょうか。
 
  
 
参考画像です
 
 
 
 
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