【ルート治療を行う上で予めご了承いただきたい体の理論、起こりうる体の反応】


 

●ルート治療の種類

『正ルート』・・・鍼をコリの適切な深さに送り込む。響く。正規の刺し方。

 

『裏ルート』・・・鍼を皮膚表面に浅く浅く刺していき、気の流れを整えたり邪気を抜いたりする。

 

『心(しん)ルート』・・・気の出入口と鍼束を密着させてスポイトのように吸い込んだり必要な分を補ったりする。骨に浸透したエリアも治療可能。

 

『空(くう)ルート治療』・・・道具を使わず、手だけで気を操作する方法。

 


東洋医学に「不通則痛(ふつうそくつう)」「通じなければ即ち痛む」という言葉があり、体内の流れが滞ると痛みが起こると考えられています。

痛みや症状が出ている場所の頑固な凝りに対して鍼を行い凝りを分散して流れやすくします気の流れを良くすることで大きい凝りの塊や分散した凝りを除去していくようなイメージで治療することで症状改善を行います。

 

●当院で使用する鍼

27番鍼(当院で最も太い鍼)

20番鍼(当院では中くらい)

18番鍼

15番鍼(当院では細め)

 

です。特別な刺鍼技術を用いて、これだけ太い鍼の割には比較的痛くなく治療することができます。

患者さんにお選びいただけますが、基本的に患者さんの痛がり方や状況に合わせて太さをこちらがチョイスさせていただきます。

 

※世間一般の鍼灸院では

3番鍼(太め)

2番鍼(中くらい)

1番鍼、0番鍼(細め)

 

 

●まず1番に知って頂きたいことは、「全ての病や症状は筋肉のコリが原因である。逆に考えれば筋肉のコリさえきちんと取れればどんな症状でも改善する方法が用意されている。」ということです。

代表的な病はもちろん、あまり聞きなれない症状や症状と呼んでいいの?というような抽象的な症状まで、ほぼ全て治療可能です。

 

●ルート治療というものを一度受けてみよう、とご予約下さる方も多いです。一度受けるのももちろん構わないのですが、ルート治療も鍼治療であり東洋医学なので年数と回数をかけて生きる上で浄化を繰り返し免疫やパフォーマンスを向上させ続けるものになります。(車とオイル・ガソリンのような関係性です)なので1回受けたからといって全ての問題がスッパリ解決というものではないです。特に変わらない人もいるでしょう。1回だけ試しに受けてみるという選択をされた方はそれをご理解の上で受診されて下さい。

 

●鍼治療後の注意点は?と良く聞かれますが、特にありません。適量であればお酒もご自由にどうぞ。お風呂も入って下さい。

 

●自分で出来る事ってありますか?という質問も多いのですが、特にありません。あまり無理な働き方や生活をしないように、毒になるような食事や嗜好品を控えていただく、など、ダメージを追加させる事を防ぐよう努力することは出来ますが既に溜まってしまったコリは自分で回復させる事はほぼ不可能です。治療回数を重ねてください。

 

●うつ伏せでベットに寝て頂いた時は、できれば両腕をベットの下に垂らしておいて下さい。

 

●瘀血(おけつ)・・・東洋医学的な考えで血液循環が悪くなり滞りドロドロによどんでいる状態

内出血による腫れ→約1日で引きます。

青アザ→1週間〜2週間で消えます。もっと重症な場合3週間から1ヶ月残ることも稀にあります。

瘀血は体の毒素が体外に排出される反応なので、悪いことではありません。

 

●治療後の気だるさ、一時的な痛みの増悪

ルート治療の好転反応による痛み、怠さ、眠気、です。体が良くなろうとして起こる反応なので、過ぎ去るまで待ってください。1日〜1週間。重症な方ほど長引きます。(2〜3週間、場合によっては1ヶ月)

 

※瘀血、好転反応は必ず起こるわけではありません。また、状態が悪い時ほど起こりやすいので治療を継続していけば徐々に起こらなくなっていきます。

 

 

● 鬼美容鍼後

顔に腫れ、痛み、疼き、痒み、ポツポツとした膨らみが1〜3日程度続きます。

突っ張り感、かさつき、皮がむけるなどが出る可能性もあります。内出血が出る可能性もあります。

鍼をした後の点状のかさぶたが出来る可能性があります。ニキビやアトピーなどの皮膚の炎症がある場合一時的に悪化する事があります。

 

※瘀血、好転反応は必ず起こるわけではありません。また、状態が悪い時ほど起こりやすいので治療を継続していけば徐々に起こらなくなっていきます。

 

●二時痛

もともと感じていた主訴(第一優先部位)がルート治療によって少し軽減すると、余裕が出た分肉体が第二優先部位、第三優先部位の痛みや症状を訴えかけて来ます。どんどん消失させていくと健康に向かっていきます。

(例)最も辛かった腰の痛みが和らぐと、思ってもみなかった右肘周辺が痛み始めた。

最も辛かった頭痛がマシになると、胃のもたれを感じ始めた。

老眼が改善してくると耳鳴りを感じ始めた。

など。

 

●1度のルート治療で減らせるのは3000が限度です。患者さんの体のこりの蓄積量が3000以下なら一度で完治という計算になりますが、1000000溜めている人なら97000にしか減らないので落差が小さく変化に気付きにくいかもしれません。でも着実に確実に減らしますので頑張って治療を続けて改善しない人は居ません。5000000くらい溜めてる人も中にはいます。必然的に、改善するまでに治療回数がかかる人とかからない人に分かれてきます。なので絶不調なのは前提で治療しております。改善するまでの過程で、絶不調ですアピールは要らないので無視させていただきます。来院した時に症状だけ伝えていただけば結構です。みんなそこを頑張って乗り越えてきています。現段階の表面上の症状にとらわれるのではなく、ルート治療を続けているのならば肉体は以前より回復した状態にあると捉え、今の状態を受け入れながら未来をイメージして現在を生き抜くしかありません。現在だけをみて悲観的になっていては結局未来になっても不満を言っています。

 

●筋肉のコリ(ルート)は一旦蓄積してしまうと、休息を与えても時間が経過しても減少しません。ルート治療をしない限りはずっとカウントダウンされ積み上がってしまいます。その積み上がった量に比例して、大きな病を発展していきます。

(例)腰痛→足の痺れ→腎臓結石

頭痛→薄毛→脳梗塞、認知症

背中の痛み→動悸、息切れ→心筋梗塞

など。

 

●コリは遺伝します。父方or母方or両方から受け継いでしまい、同部位のコリを持って生まれてきます。その量も受け継ぐので、親のコリの状態が悪いほどコリも強くなります。先天性であってもルート治療で減らすことが出来ます。

(例)父→腰痛 自身→生理不順

母→難聴 自身→メニエール病

母→40歳で脳梗塞 自身→鬱 

父→50歳で心筋梗塞 自身→パニック障害

など。

 

※溜まってても病気として出現しない場合もあります。肩コリが当たり前になってしまい麻痺したり、倦怠感や記憶力の低下など、本人が病気や症状だと自覚できていない場合もあります。

 

●ミルフィーユの法則

人間の凝り、症状はミルフィーユのように幾層にも重なっており1番上の層の症状しか感じれません。また、その層をルート治療によって剥がさない限りその下の層が現れません。1枚ずつしか剥がせないので、他の部位の症状や複数パターンの症状の出方を通過しないと治癒しない場合もあります。

(例)

激しい腰痛

一度痛みが消失

二時痛により肩や首が痛くなる

肩や首の痛み消失

腰の「痺れ」に変わる

痺れ消失

ギックリ腰発症

だんだん腰の痛みが起こらなくなる

しばらくぶりに腰が再び痛くなるが過去よりかなり小さな痛みで、痛みを感じる時間帯も少ない(蚊取り線香の法則)

腰痛完治

 

 

本来感じるべき症状を通過しており麻痺している段階でルート治療を受けた時に、改善していくにつれて「本来感じるべき症状が出現する段階」が来てしまう時があります。パンドラの箱を開けるように、麻痺していた症状を感じてしまうようになってしまうのは困るとおっしゃる患者さんもいるかもしれませんが言うまでもなく麻痺させ続けると将来大きな病として精算されます。どちらがよいかはご自身でお選びください。

治療を進めていけばほぼ確実に、次の層の症状が浮かび上がってきます。その度にうろたえないで下さい。全てご自身が覆い隠してきた悪さです。次の症状が出るほど本当の意味での健康に向かっていることになります。

 

(例)

思考のモヤモヤをスッキリさせる為に頭を治療

メンタルが病んでしまう段階がきてしまう

更に治療をすすめることにより完治

 

脚の痛みを治すために治療

通過してしまっていた「脚が痺れる段階」が表在化してしまう

更に治療をすすめることにより完治

 

髪が若干薄いので薄毛治療

大きくハゲてしまう(本来抜けるべき量が正常に抜けてくれる段階がくる)

更に治療をすすめることにより本当の意味で健康に毛髪が生えてくる

 

 

肩こりの治療をする

生理痛がキツくなる

胃痛が出てくる

 

 

 

など。

 

●辻褄合わせ現象

自身のその部位のコリの量に合わせてその部位を痛めるような事象に遭わせられます。

治療を進める中で、次に悪い部位を教えるために段階が進む為に起こる場合もあります。(→ネクスト辻褄)

交通事故に遭う、転倒する、壁や家具などによくぶつける、虫に刺される、舌を噛んでしまう、火傷する、などの外傷が多いです。

胃腸のコリが多いと体に悪いものを摂ってしまう、メンタルのコリが多いと悲しい思いをさせられてしまう環境に身を置かれてしまう、などの辻褄合わせもあります。

※ コリが取れると、体に悪いものが欲しくなくなる、メンタルにダメージを負う環境から離れられる、などの現象が起こり始めます。(逆辻褄合わせ現象)

 

●若返り現象

現時点で最も辛い症状、二時痛、三時痛、を消失させていくと過去数年前〜数十年前に苦しんでいた症状が出現することがあります。その年齢の段階の状態まで戻ってこれたことを意味しています。それほどに人の体はその時辛い症状を麻痺させて通過し喉元過ぎれば熱くない状態となり、麻痺に麻痺を上塗りすることにより大きな症状に発展させています。感じてはいなくとも肉体はしっかりカウントしており、その蓄積量に比例した大きさの病気や苦しさとなり発症します。

 

●お待ちかね現象

予約日の当日または前日、2、3日前、などに急に本来悪かった部位が主張し始め体調が悪くなります。それはルート治療で抜き取るべきコリが表在化している現象です。

体調が悪くなったから治療に来れない、不可解な症状だったため病院に行くからキャンセルする、などは【お待ちかねキャンセル】と呼んでいて大変勿体無いのでできるだけお待ちかね現象が起こっても頑張ってルート治療を受けにきましょう。

 

●ほんとの自分現象

就寝中、寝起き、酒に酔った時、風邪ひいた時、気圧が変化した時、湿気が増えた時、月経時、妊娠中(つわり)、出産後、休日や連休の前、に顕著になる症状は本来感じるべきである症状です。これらが収まっている時は偽りの自分です。

 

●ルートの表現は気まぐれ

コリ(ルート)は、何歳のタイミングで症状として出現するかは人によって様々で出現するまでの間は奥に潜伏して成長を続けます。また、どの症状で出るかは人それぞれです。例えば同じ頭のコリが強い人がいたとして、Aさんは頭痛、Bさんは鬱病、Cさんはハゲ、でアピールしてきます。コリの気まぐれでランダムに決められるので自分で選べません。(家族同士の遺伝性のコリであっても必ずしも一致しません。)

 

コリの表現パターン

痛み、痒み、熱感、冷え感、痺れ、乾燥、ムズムズやザワザワなどの不定愁訴、痙攣、頻尿や動悸などの内臓の症状、視力低下や鼻炎などの器官の症状、薄毛、アトピー性皮膚炎や肌荒れなどの皮膚症状、倦怠感、力が入らない、など。

 

●家族になろうよ現象

患者さんご本人のコリが減っていくと、ルート治療を受けていないはずの家族(両親、兄弟、妻、夫、など)が体調が変化したり性格が変わったりします。関係性がいい方向に変わり始め、家族に対して優しくなれるし家族も患者さんに対して優しくなり始めます。また、家族が症状を訴え始めルート治療を受ける流れになり始めたりすることもあります。

 

●千と千尋現象

大量の先天性のコリに苦しめられている人は素晴らしい才能や感覚を秘めていることが多く、全身のコリが取れていくと能力が開花することがあります。じつは意味もなくコリに苦しめられているわけではないのです。また肉体の状態は、運勢や環境、人間関係などとリンクしておりルート治療によって改善していきます。

 

●ほぼすべての病気や症状は筋肉のコリが原因です。ですので、ルート治療で治療不可能な症状はほとんどありません。

筋肉の痛み、内臓の症状や病気、脳の病気、心の病気、目、耳、鼻、顎の症状、骨の異常と診断された症状、口腔内の症状、薄毛や頭皮の症状、皮膚症状、神経症やホルモンが原因だと診断された症状、慢性的な倦怠感、不眠、風邪症状(軽い風邪もインフルエンザなどの重い風邪もコリの量とリンクしてます)、ネガティブ思考、不運や家族関係の不和など。

 

 

※ ルートに鍼が的確に当たると感情が溢れ出し嗚咽してしまうことがあります。これは鍼を媒介して感情がデトックスされる現象ですので、遠慮なくどんどん思いっきり泣かれてください。(目の周辺に刺した時に勝手に出る涙は目のデトックスであり、感情のデトックスとは種類が異なります。)

人は自分では何ともないと思っている事でも心には負担が重なっています。コリと同じで感情の負担も蓄積してしまうシステムなのです。首、腕、頭、顔、背中、と人によって負の感情を溜めてしまってる部位は異なります。

 

※ 治療中深い呼吸をすることが度々ありますが、疲れて溜息をついているわけではなく姿勢を整える(気を通す)ようなイメージの行為ですので気になるかもしれませんが気になさらないでください。

 

※身体に悪いものは?という質問も多く受けるので載せておきます。

タバコ、、薬(抗癌剤やステロイドなど、強力なものほど悪い)、酒、コーヒー(カフェインよりもコーヒー豆がさらに悪い)、脂(揚げ物、オイル、肉の脂、カレー、など)、白砂糖を使ったスイーツやジュースなどの甘いもの(特にチョコレート)、冷たいもの、ニンニク、辛いもの、スナック菓子、ファーストフード、賞味期限が長いもの(化学調味料、防腐剤、など)、生物、サプリメント、プロテイン、小麦食品、果物、乳製品や卵や肉などの動物性タンパク質の摂り過ぎ(煮魚、焼き魚は除く)

(悪いもの順)

ゆっくり咀嚼して食べれると尚良い。

全て完全に辞めるのは難しいかもしれませんので、せめて量を調節して頂けると治療がスムーズです。悪いものであると認識しているかしていないかも大切なのでまずは知ることから始めてみましょう。