というわけで、長かった公務員試験は

国家1種合格そして省庁採用、という結果になりました。


結果をまとめると、こんな感じです。


4年のとき

・某市の造園→不合格。筆記は受かったが、二次の面接で落ちた。


修士2年のとき

・国家1種→合格。そして某省への採用試験→採用。

・国家2種→合格。採用面接は受けなかった。

・地方→合格。しかし辞退。



個人的事情により、数年後に退職しましたが

試験に受かり、研究員として仕事ができて、本当によかったと思っています。


だからこそ、

同じ志を持つ人のために少しでも役立てば、と思ってこのブログを書きました。

公務員として働きたい、研究員として仕事をしたい、そう強く思う人たちのために。



気が向けば、公務員時代の話を少しは書くかもしれませんが

とりあえず、試験に関する話はここで終わりです。



公務員試験を受けようとするみなさん、頑張ってくださいね。

受かりたいと強く思い、受かるための準備を怠らず精一杯頑張れば、きっと受かると思います。


○○省の事前面接を受けてから半月くらい経った頃、家に電話が来ました。

事前面接に合格しました、という電話が祝日


へーーーーーーー(((゜д゜;)))

採用を希望するか、とあらためて訊かれたので、希望すると答えました。

正直なところ、県や2種とも迷っていたのですが

研究員として求められているなら、そこに行くしかないでしょう!


とゆーわけで、県のほうには断り状を書いて送り、2種の採用試験も受けませんでした。


そして10月に、○○省の本面接を受けました。


本面接は、わりと普通の形式の面接、

1人ずつ部屋に入り、多くの面接官から質問を受けるというものでした。

それも普通に受かり、その日のうちに内定と言われました。


そして、採用内定通知が届きました。



字が小さすぎて見えないっすね(^^;;;


ここには、内定が決まったこと、

3月に健康診断をするから健康には気をつけるように、とか

採用手続きに必要な書類は2月に送る、とかが書いてあります。



1種農学に合格した50人前後のうちで、採用された人は20人ちょっとでした。

他の省庁を受けた人、他の試験区分から来た人もいますが、それでも

1種に受かっても、実際に採用されるのはせいぜい半分くらい、と考えたほうがいいかもしれません。

実際に、

私の大学学部でも、1種試験には5人の人が受かり、皆が同じ○○省を受けましたが

実際に採用されたのは、私ひとりだけでした。

5人中1人だけというと、

4年の頃、造園1次を受かった5人のうちで、私ひとりだけが2次で落ちたことを思い出します(^^;


もしあのとき、造園の試験に受かっていたら

2年後に、国家公務員試験を受けることも受かることもなく

大学院在学中に、将来の結婚相手に会うこともなく

まるで違う人生だったでしょうね。



1種で採用された人のうち、

半分くらいが事務官(キャリア官僚)、半分くらいが技官(研究員)として採用されました。

どちらになりたいかの希望はもちろん言いますが、

実際にどちらになるかは採用側が決定しますので、意に沿わないこともあります。


当然ながら、事務官のほうが出世コースです。

仕事はもちろんキビシイですが、行政に直接かかわる大事な仕事です。

仕事によっては政府専用機に同乗することもあるとか。


そして私は、もちろん技官、研究員です(´∀`)

事務も、研究も、日本という国を支えるという意味では同じですね。



今は、独立行政法人化されているので

研究員になりたくとも事務官になる、あるいはその逆、ということはないのでしょうね。

たぶん、研究業務を希望して受かれば、そのまま研究員になれるのでしょう。

その場合は、身分は公務員にはならないようですが。


希望の仕事に就けるという意味では、

採用予定人数は少なくても、今のほうがいい時代なのかもしれません。

8月半ば、1種試験の合格発表がありました。

なぜか受かっていました。ひゃー。


これが合格通知書です。


この紙には、

農学の採用候補者名簿に載ったこと、席次(何人中何番目か)のこと、

名簿の失効する日(まる3年後)のこととかが書いてあります。


この年に1種に受かったのは50人前後で、私の順番は10~20番の間でした。

採用予定人数は20~30人の間らしいので、単純に順番だけなら合格圏です。

しかし、採用面接はかなりきびしいらしいですし

昨年や一昨年に合格して保留している人も受けにくるはずなので、

採用試験に受かるかどうかは、まるで分からないです。


とりあえず、事前面接を受けることになりました。



今はどうか分かりませんが、少なくとも私が受けた頃は

事前面接こそが実質的な本面接でした。

事前面接で受かるかどうかが決まり、本面接は形式的なもの、というわけです。

本面接があまりにもひどければ、落ちる可能性はありますが。


面接対策の記事に書いた作戦通り、面接カードをきっちり仕上げ

再び東京へ、そして青い幕をかぶった本省へ。



事前面接では、

とにかく1日中、省庁のあちこちを回り、10人くらいのお偉いさんと会って、1対1で話をします。

これがかなりキビシイものでして、

最初は表面をつくろっていても、結局はばけの皮がはがれて本音が出てしまうんだそうです。

中には、かなり厳しいことを言われて泣いてしまう人もいるとか。


...と、官庁訪問のときに人事の人から聞かされていました。

うわ~~~、やだなあ(汗)



まあでも、なんとか頑張るしかないんで、とりあえず指定された待合室へ。


待合室にいた、同じく事前面接を受ける人のなかには

世界中を旅行してきた話をするためにと、立派な資料を作ってきた人もいました。

一方、私は手ぶら(大汗)

頼りになるのは舌先三寸...いやいや、魂のこもった誠意ある言葉。

まあ、とにかくやるしかないっす。


名前を呼ばれ、最初に行く部屋の場所を教えてもらって、いざ出陣!


...そして、


外がかなり暗くなった頃、ようやく長い一日が終わりました。

ふー(*´Д`)=з



個人的な感想をいえば、

事前面接は、予想(覚悟)してたよりも、ずいぶん楽なものでした。

面接する人によって、細かい質問をしてきたり、とにかくこちらに自由に喋らせたり、

雑談のようなものだったりと

面接の形式が人それぞれまるで違うので、少々面食らったくらいです。


私が話をしていたときの雰囲気は、ほとんどは和気藹々、ちょっぴり緊張という感じでした。

面接試験を受けるというよりは、お話をするというか。

ただ、

同じ日にあたった受験者の中には、待機部屋に戻ったときに

かなり落ち込んでいる人、涙ぐんでいる人もいたようです。

私が楽だと感じたのは、たまたま私が当たった面接官が「あたり」だったのかもしれないです。


ちなみに、厳しいことを言われたから落ちるというわけではないようです。



事前面接では、大学でやっている研究についてよく訊かれました。

どういった研究をやっているかはもちろんのこと、

研究の主旨や目的、どういった場面で役立つか

などについてもよく説明させられました。

研究の位置づけや、研究の入り口出口をちゃんと把握しているか、ということでしょう。


幸い、私がやっていた研究は、もろ稲作農業に関係することであり

どういう目的で行う研究か、農業全体でどういう位置づけにあるものか、とかは

はっきりしているものでした。

4年で卒論を書いたときにも、緒言でそうしたことを書きましたし。

なので、研究それ自体はわりと古い手法のものでしたが

研究の目的などに関する質問には、戸惑わず答えることができました。


その逆に、どんなに最先端の研究をやっていたとしても

指導教官に言われたとおりにやるだけで、その研究の意義とかが分かっていなければ

こうした質問には、まるでうまく答えられなかったでしょうね。


一人前の研究者になるためには、自分で研究テーマや方向性を決めないといけないです。

ただ言われたことをやるだけでなく、ニーズにあうものをゼロから生み出す力が必要です。



事前面接は、とてもうまくやれたという自信はないけれど

とりあえず、やるだけはやったので、あとは結果を待つだけです。


1種の採用試験の結果が出るよりも、国家2種の2次試験とかのほうが先なので(少なくとも当時は)、

いちばん厳しい面接を終えたとしても、まだ気は抜けないっす!