あの夏から
8年が過ぎました
薄らいでゆくものと
増してゆくものと

人の記憶ほど
不確かなものは無くて
時が流れるにつれ
自分の想いを塗り重ね
都合よく
記憶を美化しているのではないか・・・と思って
本当の姿を
記憶から手繰り寄せたりしていました
命日の この日
母を想いながら
写真を撮りにいきました
少し歩くと汗ばむ気候
木蔭で少し休んでいると
ふわり と どこからか
一羽のアゲハ蝶が飛んできて
小枝にとまりました

“ 蝶は魂を運ぶ ”
そう聞いたことがあります
羽を動かすことなく 静止していて
まるで 私を見ているかのようでした
ねぇ おかあさん
私 ちゃんと 生きていますか?
ねぇ おかあさん
時々 あなたに 会いたくなります
ねぇ おかあさん
hare
