昨夜は念願のケチャダンスの舞台を見て、興奮冷めない夜。

演劇もミュージカルも...舞台というものが好きだ。

ケチャダンスはバリの舞台で必ずあるガムラン音楽がない。

音楽は主旋律、副音の高音低音を人が作る。

メロディーとダンス一糸乱れない動きは、1番原始的で人が協調しなければ作ることが出来ない舞台だ。

かつては楽譜もなくて、口伝だけで語り継がれたらしい。

自分たちの文化を観光客に観せるのは収入源でもあるけど、街から離れたお寺で演じる舞台は観光客なんてこない。自分たちの伝統として信仰として舞台を作りづける。

この資本主義の社会の中で、軸はぶれずに共存を目指す彼らは本当に美しいと思う。

たまたま話したこの街の男性は

「この町が大好きだ。この町が1番だ。」ときっぱり誇らし気に言った。

いい年齢なのに、ぐらぐらしている自分が恥ずかしかった。

自我は強いのにグラグラするってどういうことなんだろう。

あまり人目は気にしないし、あなたはあなたで私は私と自他を切り分けて思考する。

感情的になることも少ない。

1人でいるのは気を遣わなくていいから楽だ。

子供のころから、親より親らしくいなければいけなかった弊害。

自分がしっかりしなければ、家が崩壊する。

我慢しなきゃ、我慢しなきゃ...

でも、これくらいなら、しかたないよねって飲み込んだ感情がもう無理だよって消化不良を起こしているんだ。

私には「人にわかってもらえない」という、強い強い信念がある。

わかってもらえなくていいよ、しかたないよ。

でも心のどこかで理解してほしい、そんな期待があるのだろう。

私は早すぎるぐらい大人になってしまったから、子供でいたかった自分を置き去りにしてしまったのか。

眠れない...