夫が出て行って私の耳鳴りは消えた。

小さないらいらが毎日あった。

今は周りの本当に優しい人たちに支えられて、何とかなんとかやってます。

夫婦で仕事をこなしてきた仕事は、今はアルバイトさんに助けられて私が1.5人分の仕事をこなしています。

肉体的にも精神的にもきついけど、気持ちが軽くなって私は自然に笑えることが増えてきた。


でもね、今も変わらずに思うのは

私の夫は発達障害の疑いはあったけど、彼自身のことは悪い人だとは思っていない。

発達障害を否定するつもりもない。

彼の穏やかで優しい性格は人として本当に素晴らしいと今も思う。

私が夫に選んだ人なのだから、それは間違いない。

見える世界が違うから日々いらいらして考えが幼いことに、私は違和感を感じ続けていたけれど、もっと早く私が発達障害の検査があることに気づけていたならお互いに歩み寄れたかもしれない。

本当に悩んで歩けなくなったときに力になってくれたのは発達障害の人で、本当に知的で冷静にアドバイスをくれた。

発達だから定型だから、そういうことじゃなくてそれはあくまで性格なのだと思う。

誰もが人と自分は違う、だからお互いを尊重する...たったそれだけで優しい世界は作れると思う。

ただそれにはすくなくとも、人が共存するための社会ルールがあるということを認めなければいかんのだと思う。


彼がこれから先どんな道を歩むのか

わからないけど、人に恵まれたらいいなーとただ思う。これまでの人に傷ついた記憶は人によってしか癒されない。それが発達特性によるものだとするなら、まず自分が特性を認識して謙虚に受け止めるしかないだろう。

それは誰かに依存して、誰かが解決してくれるものじゃない。

幸せは自分で掴み取るものなんだ。


私はもう私の幸せのために歩むよ。

今日、お仕事でお客様に「息子が大きくなったら、一緒にくるね!」と声をかけられた。

その人は遠くシンガポールの人。

自分の仕事が社会に還元できて、ありがとうの輪が広がるこの仕事に就けて私は幸せなんだと思う。

そのきっかけを私に与えてくれた夫に私は心からね、感謝したいと思うのです。