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harem kingのブログ

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この倉庫は寝床が数人分あり、台所があり、洗濯物等の生活がにじみ出た空間である。 きっとイヤ明らかにここでここにいる奴らは生活をしているのだろう・・・。 自分たちで作ったのだろうテーブルを囲い彼らは、彼女らは無くなった本の行方を討論している・・・。 イヤ 無くなった本の行方の責任を誰にしようかキャイを中心に話してたところだ・・・。 あっ コレ ジトクの免許じゃん・・・。 

人間は結果から先へ進むのにまず、その結果にいたった過程で躓いて先に進まなくなる・・・。 無くなったら探せばいい。 状況はいつも悪化をたどる一方、自分たちが足踏みしてる今でも、裏で悪い方向に進んでいると気付かない・・・。

「評価だと? ここは学校じゃないんだ採点方式で人間の在り方を決めたって、命を危険にさらしたって事実はかわりゃぁ~しないんだぜ・・・。 そんな自己採点表を殺し屋に見せたって同情の余地があるなんて判断してくれるとは考えにくいな・・・。」とキャイが言った。 あはははははは そ~んなユーモラスな殺し屋ばかりなら今頃自己採点表は聖書なみにバカ売れしてんたんだろうぜ(笑)

「・・・ここにいる私たちはみんなサトラに集められこの本のことを教えてもらった。 そのときに命が狙われる覚悟をしたんじゃない? いまさら慌てるのは違う気がする・・・。」とネモカが言った。

「覚悟はしたさ。 ただ自分たちで身の危険を高める愚かな行為に腹がたつんだよ・・・。」とキャイが言うと、「でもカタラさんを連れてきてくれたし、この本にはもうこの世にはいないサトラのことが書かれてる。 敵が誰なのか知っとくのも危険回避につながるよね?」とネモカが返した。

「・・・・・・わるかった。」結局一番悪いのはキャイになった・・・。 ははは 君の反応はいたってまともなんだよぉぉぉぉバ~カ(笑)

そのとき後ろで凄い悲鳴がした・・・。 ペイの声だ。


その瞬間、自分の悲鳴と重なる。 ジャージャー。 ノイズが走る・・・。

「おいおい そんな心配そうな顔するなよ。 きっと向こうでバタって男がみつけてくれる。」

「・・・・・バタ?」

「そう、彼だよ・・・・。」 ウトラが指した方向、俺のすぐ後ろにバタさんがいた。 こんなに近くにいたのにウトラは「・・・バタという男」と表現した、俺は何か嫌な予感を感じながら後ろを振り返った・・・。 そこにはバラ肉となった体とバタさんの生首が何かの機械に取り付けられて息をしていた・・・。 生きているのか? んなわけない。

「これは彼、バタくんの意向らしい。 ウチの班がやったことじゃないから詳しくは知らないが、彼はつまり用心深いんだ。」

「なんだよこれ?  うわぁぁあああ。」

俺はまたも嫌な予感を感じて、みんながペイのところに行っても振りかえれないでいた・・・。

大方予想はついていた。 ペイ、彼女が悲鳴をあげた位置からも俺が寝かされたベッドであるのは分かっている、さっきから調子が急に良くなったのを感じた・・・。


クソみてぇな人生はたったの一度きりである。その人生をどうまっとうしようが自分の勝手で、他人からとやかく言われんのは結局他人の価値観からの視点でしかない。 俺の人生を誤差のある価値観の定規で測られる世界はより一層俺の人生をクソにする・・・。

誰もがあの工場のドアみてぇなボロボロの扉を蹴り破って人生の終焉を迎える。

鞭打った体に油をさすのをやめ、耳に入るつんざくような不快な言葉も聞かなくなり、足をカチコチにする安全靴を脱ぎマジックミラーの向こう側へっと消えて行く。 そうだ何も持っては行けない。 だから多くの先駆者たちは多くの厄介事を置いて行く。 法律、エゴ、自然破壊、価値観、マナー、ありとあらゆる課題。 そして宗教・・・。 誰もが先駆者たちが残した厄介事に疑問を持たず忠実に果たす。 そのカテゴリー内で夢というものをみつけ、自由を訴え、他人をののしる。

見事な茶番劇であり、クソみてぇな人生を愛する強い要因になってると俺は思うね・・・。


すすり泣きが倉庫内で響く・・・。

俺みたいな男のために泣いてくれる数人の声が聞こえる。 ただの肉塊になった俺の処理に悩む心の声もまだ聞こえてこないのが俺には痛くてしょうがない。

優しさは常に背中を押してくれるものだな、それで俺は振り返り自分と向き合うことができた・・・。


そうさ俺は死んだんだ・・・。


自分自身を外から見るのは惨めなもんだな、その死体ん気持ちも弱みも人には話せないことだって全て俺のものなのに、今はそれを手放さなきゃならねぇ・・・。 なさけないったらねぇぜ・・・。

記憶もここに置いて行く・・・。

死ぬのはさびしいものだ、だから人は生前喜怒哀楽共通するものを増やそうとする。 ・・・・・俺は仲間が欲しかったんだろうなぁ。


さぁ ボロボロの扉を蹴り破ろう、これがこの世との終了のチャイムさ・・・。