中3の春
その出会いは始業式だった。
式で新任の先生の紹介。
その中にいた。
その先生はさほど背は高くないが一見インテリなメガネをかけた
新卒の先生だった。
この時は、まだ杏子は興味を持つことはなかったのだが
友達の教科担任でなぜかそのクラスに行くと会う機会が多かった。
徐々に気になる存在にはなっていった。
先生の名前はH先生
その頃アタシ達の中で流行っていたのが
休日に先生のお宅訪問!
若い先生に限ったが
偶然か必然かはわからないが…H先生の家に行く機会が増えていった。
時は、お茶をご馳走になったり
部屋の掃除を友達としたり…
そんなある日
「掃除とかしてあげてるんだから…何かいいことないの~」
って聞いてみた。
冗談で…
そしたら
思いもよらない答えが…
「じゃぁ~今度の日曜日にN先生誘って4人でご飯でも食べに行くか」
冗談がほんとうになった。
杏子はこの日あまりにも緊張し過ぎて…
味がわからない程だった。
先生が好きだと言う気持ちにこの時気づいた。
この時からつまらない学校生活が楽しく思えてきた
1日1回でも先生の顔が見れるだけで幸せで
会えない日は
用事もないのに放課後職員室に入り浸った。
そんな日々が過ぎ…
杏子は卒業式を迎えてしまった。
(何も告げずに、卒業して…いいの
)
と
杏子は思った。
…つづく
