退職を迎えた日を振り返っておもうこと


なんだか朝から気持ちがざわざわしていて、どうにも落ち着かない。


確かに今日で職場を去り、私は社会的には組織に属さない状況になるというだけである。


そんなことを出勤する車の中で考えていた。


今の職場に転職する前の職場には20年勤務した。

でも最後は、どうにも耐え難い居心地の悪さに、逃げるような気持ちで退職してきたので、後味も悪かったが、今回円満退職できることにホッとしている。


最終勤務日は、引き継ぎで、ただただ慌ただしく過ぎて、終礼にどうにかこうにか間に合う状態だったので、特に退職について考える時間もなかったのがよかったと思う。


最後の仕事を終えて、挨拶も済ませて帰宅する車の中で、今日を無事に迎えられたのは、今まで私を支えてくださった職場の皆さん、たくさんのお客様、わたしの周りの人々への感謝の思いが溢れていた。


どんなことにも感謝できる人でありたいどんな日々思いながら、なかなかできないでいる自分だが、今日ばかりは感謝の思いに溢れ、不思議と他人に対していつも以上に優しい思いを抱いている。


やはり自分が満たされると、他人に対して優しくなれるのは本当なんだな。