蜆花(シジミバナ)2


蜆花(シジミバナ)はバラ科シモツケ属の落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは古い時代に渡来した。
樹高は1~2メートルである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖るものと尖らないものがある。
葉の表面は艶があり、裏面には軟毛が密生する。
開花時期は4~5月である。
白い八重の小花が枝いっぱいにつく。
雄しべや雌しべは退化していて、結実しない。
和名は花の様子を「シジミ」の中身に譬えたものという。
別名を爆ぜ花(ハゼバナ)という。
漢名は「笑靨(しょうよう)」といい、笑窪を意味する。
花の真ん中の窪みを笑窪に見立てたのだという。
俳句の季語は春である。
写真は4月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Spiraea prunifolia


★ずっしりと枝にはりつき蜆花
 笑窪こぼせば春は爛漫


蜆花(シジミバナ)

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