おはようございます。
風水師の圓山(まるやま)真央です。

もうずいぶん昔のことですが、
高齢になった持ち主が寄贈を決めたため
書庫の整理に駆り出されたことがあります。

専門誌のバックナンバーをはじめ、
詩作や芸術に関するさまざまな書籍が
家の敷地いっぱいに詰め込まれていました。

生活に必要な居間や台所、水回りを除き、
どの部屋も、廊下も、家の軒下までもが
本で溢れていました。

専門誌や冊子類はダンボールに詰められ
ブルーシートを巻かれて軒下いっぱいに積まれ
縁側の機能は全く消失していました。

庭の景色を楽しむこともなかったようで
なかなか野生的な状況でした。

希少本は金庫のような頑丈な扉の先の
6畳ほどの内蔵に整理されていたので、
まずは場所を確保するため
廊下を埋め尽くしているダンボールから。

よく見ると、どのダンボールにも
マジックで書き込みがあったのですが、
内容ごとに複数言語に及んでいたため
結局は中を確認して大まかに分類することに。

長い時間をかけて作業が進み
全てが運び出された時には、
がらんとした広い邸内と
再び家人の視線を取り戻して
息を吹き返したような庭が印象的でした。

伸び放題の金木犀が咲き誇っていました。



いまなら「終活」と言うのでしょうが、
それではちょっと味気ない。

人生をかけて学び、著し、収集した書籍類を
託した後の空間に流れ込んだ氣は
いったいどんなものだったのか。

送り出された書籍は
いまはどうなっているのか。

近頃は、どうしたことか
思い出すことばかりが増えていきます。

穏やかな毎日のおかげでしょうか。

今日もよい1日をお過ごしください。

 



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