HARDYを楽しむ方法

HARDYを楽しむ方法

HARDYを「人生」と置き換えてみる。

私の手元には、ラインガード付きのリールが5台残っている。それぞれの年代のものが残っているが、1912年製だけはラインガード付きに恵まれなかった。(1912年製は2台あったが、いづれもラインガード無しで、即に売れてしまい、手元には無い)先日記事にしたユニーカは、ニッケルシルバーのラインガード。

メノウの割れなどを気にしなくてよいので、ニッケルシルバーは私の好みである。ラインガード付きにこだわったわけではないのだが、私はラインガード付きのリールが好きらしい。

これは、セントジョージ33/8 ニッケルシルバーのラインガード。質実剛健。申し訳ないが、最も手荒に扱っている。何度もぶつけているがびくともしない笑。

ラインガードにはメノウ入りもある。

これは赤メノウのパーフェクト33/8. 1906年チェック。

しかしながら、このメノウリングはオリジナルではない。オリジナルが割れたので、恐らく近い年代のものを付けたのはよいが、僅かなズレを私は見逃さないし、オリジナルの赤メノウはこういう鮮やかな赤色ではない確率が高い。色々と残念なポイントがあって、結局、私が自分で使う以外になくなってしまった。英国のジョンエアーズなどで、文字だけのカタログで購入していた時期に手に入れたものだが、今考えれば、写真も無く、英語でFAXという通販は何とリスキーだったことか汗。でも、最もドキドキして、最も楽しかった。

 次に、私が初めて手に入れたパーフェクトには、ホワイトメノウが入っていた。

私はその当時、パーフェクトなるリール、ただそれだけが欲しくて、全くラインガードのことなど気にしていなかったが、知り合いのつてで私の元にやって来たパーフェクトには白いメノウが入っていた。パーフェクト33/8  1960年代の最終型パーフェクト。これはこれで、非常に味があって、復刻のパーフェクトなんて目じゃない。最終型のパーフェクトは、一目でわかる。ホワイトメノウも非常に綺麗で、私はこれとW、F、HARDYで、よく釣りに行った。

しっかり、パーフェクトらしさが保たれている。伝統と革新の最終型。そして、もう一つ、比較していただきたいのが、私が一番好きな年代のリール。パーフェクト33/8  1930年製、グレーメノウリング入り。

この渋さは、他に類を見ない。プレートを見ただけで、1930年製と判別できる。ブラスパーフェクトも、アーリーチェックも、1912も良いけれど、この三つは何となく、釣り場で無意識に釣りできないような貴重品。飾っておくにはよいけれど、釣りに連れて行くパーフェクトなら、断然1930年製か、最終型パーフェクトなのだ。1930年製のパーフェクトは、波形フットで

どの年代のパラコナにも合うし、33/8というサイズが、#6のDT収納できて最高なんだよね。

私は青メノウには縁がなかった。個体も少ないのだろうが、チャンスは何度かあった。オリジナルの3in ブグレーは手元にあったが、すぐに他人の手に渡ってしまった。一期一会。HARDYのリールやパラコナは、コレクションしたくなる気持ちがよくわかる。とっても楽しいのだ。そして、HARDYは実際にオールドタックルで釣りを楽しめる。単純に凄い。

 今日は勢いでリールを一気に紹介してしまったが、折を見て、個別で扱ってみたい。

 

それでは、また。