もう一つのAnother Story~みやうち official blog~ -126ページ目

もう一つのAnother Story~みやうち official blog~

社会人1年目、みやうちのブログです。ネタはミスチル、グランパス、ドラゴンズ、映画、書籍など趣味がもろに出ております…

なんと言えばいいのかなぁ。

全てを気持ちの問題で片付けることはできるけど、それに生産性を感じないので、あえて戦術的、技術的なアプローチでこのゲームを振り返ってみたいと思います。

・トラップの方向、技術、一瞬の状況判断が遅い
国内でぬるま湯に浸かっているツケが海外組8人がスタメンの韓国相手に出た。
ボールをもらったら前ではなく横をまず見る。韓国の中盤も守りやすかっただろうなー。
DFって、自分もなんとなくサッカーやってて思うけど、やっぱり単純にボールを持ったらすぐ縦を見る、前を向く選手っていうのは嫌だよね。単純に。

・ゾーンの非連動による間延び
前で岡崎や本田がボール保持者に向かって果敢にチェイスするのはいいんだよ。
問題はそれより後ろが連動してラインを上げてプレッシングして良いポジショニングを取っていないこと。

せっかく岡崎がパスコース消して相手のDFにロングボール蹴らせたのに、後ろが連動してないから全部向こうにヘディングで先に触られてボール持たれる。

ああいうところでマイボールにできないと厳しい。このゾーンプレスの非連動性ってのは昔から治っていない。FWは走り回るけどマイボールにできないからただ疲れるだけ。

終盤の決定的チャンスが自分に来ても、疲れから100%のシュートが打てない。


・サポート、ボール保持者の周りでのアクションが皆無
「ボールを奪われたら自分が奪い返しに行くことでチームメイトが守備の陣形を整えるための時間を作りなさい」「ボールを持っている味方選手の近くにサポートに行ったり、追い越すことで保持者のプレッシャーを軽くしてあげなさい」
これらは小学生が習う基本的なチームプレー。それを日本の代表チームができないってのは問題。しっかりコミュニケーション取れてるのかな?前を向いてトラップできないってのはサポートが少ないからってのにも関係している。

・攻撃時での落ち着いたビルドアップがない
サイドバックやボランチは先制点にびびってカウンターを怖がりなかなかリスクを冒したオーバーラップがないから、相手は安心してキーマンをつぶしにかかる。
で、日本は前途のようにサポートが少ないから一人で持って複数に囲まれる現象、あるいはボランチが持った時に相手は人数かけてプレスしてくるけど、サポートがいないから高い位置で奪われるか、焦ってパスミス。

全てはリスクというか、運動量の欠如によって生まれる。これはただ体力がないということではなくて、判断、メンタル面での強さが足りない。

言いかえれば、いつまでたっても「強者」のサッカーをしようとしている。世界のトップクラブのゲームを観たら一目瞭然だけど、強ければ強いチームほど、有機的にリスクを冒して縦に走る。選手たちもそれはわかってるんだけど、
みんな国内ではスターだし、ある程度自由に、ちやほやされながらプレーしてるから、そういうハングリーさがない。自分が犠牲になって走ることで味方にスペースを与えるというね。それが昨日できてたのは長谷部と長友だけ。

遠藤、俊輔は問題外。

対して韓国は多くの選手が、若いうちから海外に飛び出して、結果を出さないといけない、出さないと食べていけないというプレッシャーと毎日戦って、レベルを上げて、それを30代になってKリーグに持ち帰っている。

ACLでも日本勢が全滅する中韓国勢は残っている。

日本人でも、メディアは全く取り上げないけど、海外でもまれている選手、あるいはJを経ないで単身海外で勝負している選手はたくさんいる。

彼らも日本代表になる権利は十分ある。なのに協会は視察すらしようとしない。相馬や小林大悟、あるいは岡山や指宿などは、おそらくハングリー精神という面では素晴らしいモノをもっているはず。

一つの走り、一つの状況判断、一つのトラップ、一度の審判への気迫、相手への気迫をとっても、いかに日本サッカーが02年以来怠けてきたか、韓国に差をつけられているかがわかった。

このゲームは日本代表の負けではなくて、「日本サッカーの負け」。このことに日本国民のサッカーにかかわるどれだけの人が、自分が当事者だと受け止めているか。軽い批判「岡田かえろ」とか「選手選考が悪い」とかでわかったふりして、ゲームに参加したふりをして済ませていないか?

サッカー好きと自負する読者の方は、俺も含めてもう一度「自分」の立ち位置を見直す必要がある。



さて、話を戻します。

・攻撃、守備のスイッチがない(というよりも共通理解が無い)
これは昨日のブログで自分が注目したいと言った、切り替えのスピードと連動性の話です。
全くありませんでしたね。

どこでボールを奪うのか、相手のボランチの位置なのか、それともある程度コンパクトにしてサイドハーフをつぶしてそこから速攻をかけるのか、全くチームとしての約束事が見えなかった。一人一人が好きなように守備しているだけ。
これは前よりもひどくなってる。まだ前の方がましだった。(まぁ前もバランスは最悪だったけど笑)

逆にどこにボールが入ったら攻撃のスピードを全体としてある程度リスクを冒しながらも上げていくのかという攻撃時での共通理解もない。

だからパス回しが単調になり、簡単に狙われる。

日本のスイッチは間違いなく10番なんだけど、いかんせん昨日の出来では…

俺から観ていて、ボールを欲しそうにしていなかった。本田に遠慮していたということもあると思う。自分が本田を活かしたいという思いも見て取れた。

まだ本田はA代表のゲームが4試合目?だったっけな。あまりにも融合するには時間が無かったね。


・ビルドアップに工夫が無い
まぁ今までの話と関わってくるけど、パスコースが限定されてしまってる中で、ブロックができている中でどう崩していくか。
後半いい攻撃がひとつだけあったんだけど、左サイドバックからボランチを経由してワンタッチで崩しながら、長谷部が中盤前目で前を向いてドリブルできたシーン。

ああいうサイドバックとサイドハーフが連動して、そこにボランチが関わってビルドアップしていくのは日本の武器のはず。

まぁ昨日は闘莉王がいなかったから、最終ラインから対角へのフィード、縦へのロングパスができなかったのも痛かったけどね。
裏へのロングボールがないから、ビルドアップに緩急がつけられないってのも、守りやすくしてしまった原因だね。


・相手の守備に応じた崩し
昨日に関しては韓国はゾーンとマンツーを併用してた。
主にマンツーはサイドバック二人がサイドハーフにつきっきり。あとはボランチのキム・ジョンウが本田につく(元グランパス同士のマッチアップが多かったから俺的にはみてて面白かった笑)

サイドハーフがマンツーにつかれてるのであれば、例えばダイアゴナルにドリブルしてサイドバックを引き付けることでサイドにスペースを作って、そこにサイドバックが飛び出していくとか、ある程度本田をおとりに使うこともできるはず。

日本は「強者」サッカーをしたがるから、相手の守り方に対して100%自分たちのスタイルを出そうとする。

それで勝てるのはスペインとバルサだけなんだけどな…笑


・絶大な個に対する守り方
パク・チソンに振り切られるようじゃ、お世辞にもエトーは止められません。あそこはファーストコンタクトの時点で今野がカード覚悟でしっかりつぶさないといけなかったし、まさかシュートがないと思ってコースを開けちゃった。
あの程度開いてたらワールドクラスは狙ってきますよ。
でも1on1では長友、十分勝ってました。
だからそういうわずかな隙を作らないということ。
これも国内でやってるとなかなかね…って感じだけど。


まぁいろいろ書きました。

昨日のブログでは、勝敗よりも戦う気持ちを見せてほしいと書きました。

本当にそういう気持ちで観てました。

長谷部、長友、大久保、森本からは大いにその気持ちがうかがえました。

主力と言われる、チームの軸と言われる3人が途中交代させられた現実を、しっかり当事者は理解してほしいと思います。

石川がいない、小笠原がいない、小野がいない。結局はあなたたち3人にかかってるんです。このチームは。

岡田監督はあなたたちのチームを作ったんですから。

俊輔、自信をなくしてる場合じゃないんですよ。

いくらもう衰えたとか、10番脱げと言われても、あなただけは前を向いていなくちゃいけないんです。

なぜならこれは、あなたのチームだからです。

もうその事実は変えることができません。あなたが代表を辞退しない限り。

10番の重みは、もうこれまでのサッカー人生の中でしっかりと学んでいるはず。


イングランド戦、期待していますよ。


最後に。

これは日本サッカー界の敗北です。今回のワールドカップまでに劇的に昨日のゲームでみえた隣国との差を埋めるのは無理です。

8年かかって生まれた差を取り戻すには、それだけの時間が必要。

メンタルとか、そういうのってなかなか変えられないんですよね。体ではわかってても。

今までエレガントに、自分が一番だと思って国内でやってる選手たちばかりですから。どうしても人のために動くことができなくなってきている。

オシムの時はこれを一番変えようとしたよね。

病気だから仕方ないんだけど、明らかに日本サッカーは弱体化している。これはパク・チソンも試合後に言ってたけど。

今回のワールドカップはこういう状態で挑まざるを得ないんだから、もう自分たちの「強者」サッカーをやってほしい。で、現実を突き付けられてきてほしい。もちろん勝ってほしいけど。俺は日本人だから。

2022年、日本が招致しようとしている年の主力は今の小学生。

今回のワールドカップが終わったらすぐに、2022年に向けて、長期的な視野からもう一度、スタッフ選考はもちろん、Jのあり方、育成に関しても抜本的に改革する必要があります。

2002年以来下落し続ける日本サッカーが、世界に差をつけられないように。


そして俺が日本サッカーに対して出来ることは、

常に意見を、一国民として発信し続けること。

そして、自分のクラブチームをしっかり応援、叱咤激励し続けることでレベルを上げ、ひいてはそれがJのレベルも上げることにつなげたい。

こんなちっぽけなことしかできないけど、しっかり目的意識を持って、Jクラブのサポーターとして当事者意識を持って、スタジアムに足を運び続けたいという気持ちを改めて強くしました。

まぁMRになったら名古屋にはなかなか行けないから、そうなったら赴任した地域のクラブのサポーターになります。笑



長文失礼しました。