hardtanano1970のブログ

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当初は16日の昼の部は観るつもりがなく、15・16日と夜の部のチケットだけを抑えてあったのだが、勘違いして「小嶋真子さんの寛子も観ておきたいなぁ」と思ってオークションでチケットを調達。 楽日の昼の部は大和田南那さんが寛子役を務めると知った時には、「ありゃ、ミスった・・・」と思ったのだが、今となってみれば「よくぞ勘違いした」と自分を褒めてあげたいほど。 結果的に3回の観劇の中で最も舞台に近い9列目での観覧。 15日夜の18列目からでははっきり見えなかったメンバーの表情もよく分かって、大満足。 おまけに前列8列目が、開演近くまでずらっと空いたままなのを不審に思っていたら、開演間近になってスタッフさんと思しき女性に先導されて現れたのが、高城亜樹さん・藤田奈那さん・武藤十夢さん・高橋朱里さん・伊豆田莉奈さん・内田眞由美さん・小嶋真子さんといったメンバーたち(中西智代梨さんもいたとかいなかったとか)。 良い匂いが前方から漂ってくる中での感激、もとい観劇となった。 なお、上手側6列目の後方の、通常は車いす観劇用のスペースに5~6個の椅子が並べられ、そちらには北原里英さん他が観に来ていた模様。

一方夜の部のほうは13列目のほぼど真ん中。 こちらは15日夜とほぼ同じ位置で前へ5列分前進。 私の視力でメンバーの表情が観て取れる限界近い位置ではあるが、中央からじっくり観覧できて、こちらも満足いくものだった。 因みにこの回のメンバーの観劇は渡辺美優紀さんに秋元才加さん、内山奈月さん、北澤早紀さん、橋本耀さんといったところ。 その服装のせいもあったろうが(女優の萬田久子さんのような出で立ちと言えば分かっていただけるだろうか)、秋元さんの芸能人オーラが半端なく、比べると他のメンバーはその辺りのお嬢さんといった感じ。

さて、前置きはこれくらいにして、初見の衝撃と興奮が治まって、やや冷静さを取り戻して近くで観る舞台には、最初は観えなかった『粗』もチラホラ。 通常の演技のほうは、感情移入しやすく、また等身大で演じても何とかなる役柄がほとんどだったためか、さほど無理や不自然さを感じることもなかったが、歌唱のほうは騙し騙し演ってきた化けの皮が剥がれてしまう場面も。 ただ、そんな場合も、表面的な音程などよりは思いや感情を乗せることを重視しているように感じられることが多かったのは幸いで、であればこれは 『瑕瑾』と言ってしまってもいいのかもしれない。 そして、そんな『粗』以上に、鮮明にそして印象的に観えたのがメンバーたちの汗や涙。 15日の夜に私が遠くから「本当に泣いているんじゃないの?」と思ったシーンで、彼女たちはほぼ本当に涙していた。 それはまさに彼女たちの「全力のしずく」であり、「本気の数だけ落ち」たものだった。 演者が実際に泣いてしまうというのは、必ずしも好ましいことばかりではないと思うのだが、この舞台に限っては別だったようで、本気で泣き、本気で笑うメンバーの想いがそくそくと伝わり、心を揺さぶられて止めるすべもなかった。
また、やはりプロの役者さんは違うなぁと感嘆せざるを得なかったのが、日野陽仁氏。 やや強面でテキパキした感じの戸賀崎劇場支配人役と、弱気かつ優柔不断な感じの奥平古文教師役という全く正反対の役柄を完璧に演じ分けるのみならず、その他の小さい役もこなしたうえに、巧みなアドリブで笑いを取ったり進行を助けたり。 15・16日の舞台では、場面転換で奥平教師役から戸賀崎劇場支配人役にほんの十数秒でチェンジしなければならないところで、ジャケットに片袖だけ通し、革靴を片方はひっかけ、もう片方は手に持って登場して、いかにも「着替えが間に合わなかった」感を出して客席の笑いを誘っていたのだが、初日辺りの舞台を観た人によると、当初はきちんと着替えて出てきていたということなので、おそらくは日程が進む中でたまたま着替えが間に合わなかったのがウケたので、アドリブで演出に取り入れたということなのだろうと思う。 年季の入った役者さんにとっては、この程度はお手のものということなのだろうが、それにしても見事だなと。 また、何より嬉しかったのが、千秋楽の最後の挨拶で、「この17人の女の子たちのファンになりました、彼女たちは素晴らしい!」と言ってくれたこと。 多分に社交辞令も含んでいるだろうとは言え、ファンにとってはもちろん、メンバーにとっても本当に本当に嬉しい一言だったのではないだろうか。 日野氏との出会いが、万人が名前を知っているような存在になることだけが芸能界で生きていく道ではないということに気付かせ、息長く活動を続けていくきっかけとなるようなメンバーが出てくれればいいなぁと思ったことだった。 ...